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ー 大谷翔平、帰国できないウラ事情

 

 日本時間10月2日にメジャーリーグ全体のレギュラーシーズンが終了。ケガで終盤を欠場したエンゼルス・大谷翔平(29)のメジャー6年目のシーズンも正式に幕を閉じた。

「投手としては10勝、打者としては44本のホームランを放ちました。メジャーリーグ史上初の2年連続“2桁勝利、2桁ホームラン”を記録する大活躍でしたが、8月に右肘靭帯損傷が判明。9月4日には右脇腹を負傷し、残りの試合は欠場しました。現在は右肘の手術を受けて、リハビリ中です」(スポーツ紙記者、以下同)

大谷翔平、帰国できないウラ事情

 今年はもう公式戦はないが、大谷はこれからどう過ごすのか。

「昨年は10月18日に帰国しました。今年1月にインスタグラムで渡米を報告するまで、都内のマンションとジムを往復する生活をしたそうです。友達と焼き肉を食べに行ったこともありましたが、外食したのは4回ほど。食事は岩手から母親が来て、作り置きしていたそうです。今年も帰国したら、そのような生活になると思います」

 大谷はいつ“凱旋”するのか。現地で取材をするスポーツライターの梅田香子さんに話を聞いた。

「アメリカでのリハビリもありますし、メジャーリーグでは故障者の経過について報告する義務があるので、昨年より帰国は遅くなると思います。まったく帰国をしないことはないと思いますが、11月以降になる可能性は高いです。滞在期間は大谷選手がどれだけ日本で過ごしたいかという気持ち次第ですね」

 11月中旬にMVPの発表が控えている。最有力候補ともされているが、大谷は受賞できるのだろうか。

「ケガがなければ大谷選手で間違いなかったと思います。ただ、シーズン終盤の9月に好成績を残した選手が票を集める傾向にあります。大谷選手も本来、それだけの力がある選手ではありますが、今年はケガで出場していません。最終候補にはもちろん入ってくると思いますが、昨年MVPを受賞したヤンキースのジャッジ選手が受賞する可能性もありますね」(梅田さん、以下同)

 もう一つ気になるのが、大谷の去就。遅くとも11月6日にはFAとなり、それから5日間はエンゼルスに独占交渉権があるが、それ以降は全球団と交渉が可能になる。

「12月上旬に各チームのオーナーなど、チーム運営関係者が集まるウインターミーティングが行われます。代理人によるFA移籍の交渉などもあるため、ほかの選手がどう動くかも見極めながら交渉をしていくことになり、大谷選手の去就は年を越すことも十分に考えられます」

 6年間所属したエンゼルスから移籍するのだろうか。

「ロサンゼルスに本拠地があるドジャースは移籍先の有力候補に挙がっています。ただ、ドジャースはほかにもいい選手が多くいるので、競争の中で大谷選手が勝ち残らなければ、監督が二刀流では使わないという可能性も。エンゼルスは監督が代わるにしても大谷選手を二刀流で使う前提で監督を選ぶと思うので、二刀流にこだわって残留する可能性も十分あるでしょう」

 来年の開幕まで活躍を見ることができないが、オフの動向も目が離せない。

梅田香子●スポーツライターとして、野球以外にもフィギュアスケートやバスケットボールなど多くのスポーツに精通。現在はアメリカに在住し、大リーグを中心に取材活動を行う