ディズニーCEOは豪遊

 ほかにもエキストラ俳優たちのスキャンデータをAIで生成し、永久に使用できる“無料画像”にした問題も争点になったが……。

「それは誰が見てもアウトだから争点としては印税ほどの問題じゃない。配信の普及で俳優が搾取され、配信会社のトップだけが潤っている現状がよほど問題です。中でもディズニープラスを抱えるディズニーCEOの評判は最悪。払うお金がないと言いつつ自分は10数億円もの年収で豪遊しているところもパパラッチされています。俳優たちの訴えにも“ストは無意味”など火に油を注ぐコメントも。まさかディズニーのトップがこんなヴィラン(敵役)とは!」

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 配信を楽しんでいた視聴者も知らず搾取に加担させられた、と憤る。このストの期間は撮影が止まり、一切のPR活動も禁止になった。

「スターがPRに出られないことで公開を延期している作品もたくさんあります。『デューン 砂の惑星PART2』などお宝作品が塩漬けになっていて、私も商売あがったりですよ」

 ストで洋画は休眠状態なら、邦画が活況になることも?

いえ、むしろ公開が前倒しになってプロモーション期間が短くなるケースが多い。それでもともと見込んでいた数字が取れなくなるんです。映画館も大作がこない中で、少しでも売れた作品を長く出したい。コロナ中のようにずっと同じ作品ばかり上映することになります」

 八方いいことなしのスト。だが、今やらなければ俳優という職業はいずれ廃れ、AIに取って代わられる可能性も。

「幸い脚本家組合の暫定合意で、争点だった印税とAIの問題に取り決めができました。このひな型で早期決着の見通しが立ったので、来年からの公開スケジュールの多くはそのまま続行されそうです」