最も多かったのは「タレントに罪はない」

 まず、「出場してもよいと思う」「どちらかというと出場してもよいと思う」「どちらかというと出場してはいけないと思う」「出場してはいけないと思う」の4択で、ジャニーズタレントの紅白出場についての意見を聞いた。結果は次のとおりだ。

・「出場してもよいと思う」39・6%

・「どちらかというと出場してもよいと思う」28・8%

・「どちらかというと出場してはいけないと思う」14・5%

・「出場してはいけないと思う」17・1%

「出場してもよい」という意見を合算すると、約7割(68・4%)という結果になった。

 その理由として最も多かったのは、

「タレントには罪はない」

 というもの。

 その根強い人気を象徴するように、こんな回答も。

「ジャニーズの人気で紅白はさんざん恩恵を受けてきたと思うので、今さら外すなんてひどいと思う」(26歳・会社員)

「ジャニーズが出なくなったら、まったくNHKを見なくなる。受信料を払っているのに」(47歳・会社員)

 さらに、テレビ局の姿勢も問われているようだ。

「放送局側にも問題があるのに、出演者側にのみ責任を問うのも疑問。所属タレントの仕事を奪うのは、“彼らの権利を侵害し尊厳を傷つけることにはならないのか?”とも思うので」(51歳・パート・アルバイト)

 一方、「出場してはいけないと思う」という意見を合算すると約3割(31・6%)だった。

 その理由としては、

「まだ問題が解決していない」

 という声が多く、

ジャニーズ事務所の問題なので、ほかの芸能事務所に移籍するならば出場してもよい」

 といった意見も。

 さらに、NHKが公共放送であることから、世界からの目を意識した回答もあった。

「個人は関係ないというが、世界はそういう目で見ない。世界から日本が非難される。すべて解決するまで控えたほうがよいと思う」(63歳・パート・アルバイト)

「世界的に見ても稀な規模の性加害事件を起こした企業のタレントを、日本を代表する伝統的な番組に出演させることは、世界的な恥になると思うから」(47歳・無職)

 また、性加害問題にかかわらず、これまでの“ジャニーズ枠”に疑問を抱いていた意見も見受けられた。

「過去の出場枠についても不透明さを感じていたので、今回の問題を契機に見直す必要があると思う」(64歳・専業主婦)