'24年のパリ五輪出場をかけて行われている『ワールドカップバレー2023』の男子大会。7日のスロベニア戦で2008年北京大会以来となる自力での五輪出場を決めた。そんな中、'95年大会の『V6』以降、ジャニーズのグループがテーマソングや公式サポーターを務めてきたが、今大会のテーマソングは『Mrs. GREEN APPLE』が担っている。
「当初はジャニーズJr.の人気グループ『Aぇ!group』をスペシャルサポーターに起用し、そのタイミングでデビューを発表する予定だったようです。ですが、ジャニー喜多川氏の性加害問題が世界的にも報道された影響で、参加国から“ジャニーズのグループを起用すれば、参加を取りやめる”とNGが出たことから、降板することになったそうです」(テレビ局関係者、以下同)
男子バレー、“脱・ジャニーズ”もいきすぎたファンの行動
“脱・ジャニーズ”となった今大会だが、集客に影響はないようだ。
「これまでチケットの売り上げに貢献してきたジャニーズファンですが、イベントが終了すると席を立ったり、席を移動してタレントさんを見ようとしたりとマナーに違反する行為も目立っていました。
今回はジャニーズを起用しませんでしたが、開幕前に日本戦のチケットは完売するほど選手たちの人気ぶりがすごかった。客席はバレーボールファンで満席になっており、ジャニーズファンの力を借りなくても問題はなかったようです」
純粋にバレーボールを応援する人たちで埋まったことはいいことだが、まったく問題がないわけではないようだ。
「石川祐希選手や高橋藍選手、横浜流星に似ていると話題の高橋慶帆(けいはん)選手といったイケメンが多いことでも注目されていて、客席のほとんどは女性ファンです。キラキラした装飾をしたうちわを振ったりするなど、まるでアイドルのコンサートのような観戦スタイルの人も少なくありません。
また、相手チームの選手がサーブを打とうと集中しているときには、大きな“ニッポンコール”やスティックバルーンを叩いています。日本のサーブのときにはほとんど声援がないため、相手の“妨害”をするかのような行為にほかのバレーボールファンからは疑問の声が挙がっています」
過去にはいきすぎた行動に出たファンも……。
「日本代表が宿泊しているホテルにファンが押しかけ、サインを求めるといったこともありました」(スポーツ紙記者)
こうしたことを受け、日本バレーボール協会は開幕前に先手を打つような形で公式ホームページにて「ファンの皆さまへのお願い」として、
《選手宿泊先へサイン等を求めに来る行為などはご遠慮いただきますようお願いいたします。宿泊先や他のお客さまのご迷惑になることに加え、選手たち自身もパリ五輪出場権のかかる大事な試合で皆さまに最高のパフォーマンスをお見せするべく日々コンディションを整えることに集中しています。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます》と、自粛をお願いした。
このような注意喚起を行った経緯について、同協会に確認したところ、
「過去の大会においてそういった事象がございました。今回は東京開催であることから多くのお客さんがお越しになることが予想できたこと、今大会が来年のパリオリンピックに向けて重要な大会であったことから事前にファンの皆様にご案内させていただきました。選手はコート上で最高のパフォーマンスを発揮することが第一になりますので、選手がプレーに集中できる環境づくりにご協力いただけますと大変ありがたいです」
今回もファンが押しかけるようなことが起こったのか。
「アナウンスの効果のほどはわかりませんが、現在のところ今大会では心配したような事態は発生しておらず、ファンの皆さまへのご理解に対して選手からは感謝の言葉が出ています」(日本バレーボール協会)
日本代表に限らず、全ての選手が本来の力を発揮できるように“やらかし”はやめてもらいたい。