日常の気になる疑問を解決!ブロッコリーは生で食べないのに、カリフラワーは生食向きなのはなぜ?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。
知って楽しい!おもしろ雑学
Q.ブロッコリーは生で食べないのに、カリフラワーは生食向きなのはなぜ?
A.ブロッコリーは生だと青臭いけど、カリフラワーは生のほうが歯ごたえも風味もよいから。(フードプロデューサー 石川範子さん)
色は違うものの、ブロッコリーと形がそっくりな野菜として知られるカリフラワー。11月に旬を迎え3月までの寒い時季が食べ頃だ。
ブロッコリーはゆでたり炒めたり火を通してから食べるが、カリフラワーは生のままでもおいしく食べられるという。似た見た目の野菜なのに、どうしてカリフラワーは生食向きなのか。フードプロデューサーの石川範子さんに話を聞いた。
「カリフラワーの最大の特徴は独特の歯ごたえです。生のまま食べると、カリコリとした食感で、ナッツのようなほのかに甘い風味があります。
ブロッコリーと同じようにゆでてしまうと、その独特の食感が弱まり、味もぼんやりしてしまうので、生食がおすすめなのです」(石川さん、以下同)
カリフラワーは、花菜類という花や蕾が食べられる野菜で、白くモコモコしているのは蕾の部分。その蕾に、独特な食感の理由が。
「顕微鏡で見てみると、カリフラワーには半透明の細かい粒がついているのですが、これは花芽原基という、いわば蕾の赤ちゃん。
カリフラワーの蕾はそこから成長せずに、蕾の赤ちゃんがぎゅっと詰まった状態のものを食べます。これが歯ごたえのよさにつながるんです」
ブロッコリーもカリフラワーと同じ花菜類だが、蕾の赤ちゃんの状態から、花が咲く前のやわらかい蕾になるのでかたくはならない。生で食べても食感がよいわけではなく、青臭さも目立つので、加熱して甘みを出したほうがおいしく食べられるのだ。