※写真はイメージです
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【画像】緑内障の解説イラスト

急性緑内障の症状としては、一般的には片目の視界のくもりや充血、鼻の根元の痛みなどのほかに、頭痛や吐き気も起こる。頭痛や吐き気は脳の異常があるときの症状とよく似ているため、脳卒中による症状と間違われやすい。

ただの疲れ目だと放置しない

 もし突然の頭痛や吐き気に襲われたときにそれが脳卒中であれば、顔や手足の動かしにくさ、言葉の出しづらさを感じることが多い。そのような症状がなく、片目の視力低下や目の周囲に激しい痛みがある場合には、急性緑内障の可能性がある。救急隊員や医師には頭痛や吐き気だけでなく、目の症状も忘れずに伝えたい。

急性緑内障は前兆として、目に違和感が出ることがあります。ほとんど片目だけに起こるので、違和感があるときは片目ずつ見え方を確認してみてください。夜にライトのまわりに光の輪が広がって見えるハロー現象や道路を歩いているときにピントが合わず車線が見えなくなるような症状は前兆の可能性があるので、ただの疲れ目だと放置しないことが大切です

【こんな人は注意!】

1・女性

閉経に伴い、女性ホルモンのエストロゲンが減ると、房水がより多く作られることで眼圧が上がりやすいといわれている。

2・シニア

高齢になると白内障になりやすくなり、白内障になると水晶体がにごって分厚くなる。すると、虹彩という目の中にあるひだが前に押し出されて隅角が狭くなりやすい。

3・遠視

遠視の人は眼球の長さが短くなるため、虹彩と角膜の間が狭くなり、隅角が閉じやすくなる。

4・小柄

小柄な人は眼球が小さく、水晶体、虹彩、角膜などの組織間が近いため、もともと隅角が狭いことが多い。

取材・文/難波安衣子 

和田伊織先生 九州大学大学院医学研究員博士課程卒。現在はアメリカのUCLA, Doheny Eye Institute, Visiting Research Fellowに所属。