冷気の入り口、窓際対策をとことん実行

 家の中で熱の出入りが最も激しく、家の中の保温性を上げるカギとなるのが「窓付近」。

 暖房などで暖めた室内の熱が窓からどんどん逃げてしまうのを防ぐ必要があるという。

「夏の場合、外からの太陽の熱を室内に入れないように、すだれやよしずを置くなど窓の外側で対策を打ちます。冬は逆。窓の“内側”で対策を打つのがポイントです。同時にそれは外からの冷気の侵入を防ぐことにもなります」

4つのワザを駆使した“完璧窓” イラスト/赤松かおり
4つのワザを駆使した“完璧窓” イラスト/赤松かおり
【イラスト】暖房器具の効率を上げる温熱循環、冷気を防ぐ“完璧窓”

ワザ5:丈の長い厚手のカーテンで冷気をシャットアウト

 夏と同じカーテンをそのまま使用している人が多いのでは?

冬物カーテンに掛け換えて、室内の暖気および外からの冷気をシャットアウトしましょう。窓に掛けるカーテンを丈の長いものにしたり、厚手のものにすること。特に冷気に有効なのは丈の長いカーテンです。長さの目安は床に引きずるくらいでもいいかも」

カーテンの衣替え割合
カーテンの衣替え割合

ワザ6:窓には断熱シートを張る

 二重窓にするなどの窓の断熱対策は高額な工事費用を必要とする。窓に断熱シートを張る程度なら、費用は安く、自身でも手軽にできるだろう。

「断熱シートは100円ショップやホームセンターなどで売っています。薄いシートですが効果は高いですよ」

ワザ7:シャワーカーテン利用で二重の厚みを作る

 二重カーテンは手作りすることもできる。100円ショップなどで売られているシャワーカーテンを活用する方法だ。

「カーテンとレースカーテンの間に、シャワーカーテンを取り付けます。レースカーテンのレールにひっかけて設置すれば見た目の変化もありません。カーテンに厚みを持たせることで、熱・冷気の出入りを防ぐのに効果的です」

ワザ7:シャワーカーテン利用で二重の厚みを作る
ワザ7:シャワーカーテン利用で二重の厚みを作る

ワザ8:窓枠に結露防止シートやパネルを置く

 窓にブロックパネルを設置するのもおすすめ。

 寒さ対策とともに、結露防止になる。冬の結露は窓をより冷やす原因ともなるため、対策は必須。

「窓の下に立てかけるだけなので使い方は簡単。これも100円ショップやホームセンターなどで売っています」