注目を集めたユーミンとのご交流
注目を集めたユーミンとのご交流では、陛下が“好きな曲”に言及されるひと幕も。
「1976年にリリースされた『翳りゆく部屋』がお気に入りのようです。《どんな運命が愛を遠ざけたの》というフレーズで知られる曲ですが、陛下がおっしゃると重みが違いますよね」(宮内庁OB)
しかし、雅子さまは言葉少なだったようだ。園遊会後に雅子さまの印象を問われたユーミンは、「皇后さまは、わりあい寡黙な方でいらっしゃって。でも、すごく優しくほほ笑まれていました」と振り返った。
雅子さまはあいづちを打たれるものの、基本的に陛下が会話をリードされていたという。
元プロテニス選手の吉田(旧姓・沢松)和子さんは、雅子さまとの会話について、「お話ししたかしら。はっきり覚えていません」と申し訳なさそうに語った。
「疲れがしばらく残ることもある」
「雅子さまが終始控えめに交流されていたのは、終了時刻を気にされて……という理由だけではなさそうです」
そう話すのは、前出の宮内庁OB。
「秋に園遊会が開かれるのは、令和初。秋は行事が立て続けとなる季節で、両陛下が重きを置かれる『四大行幸啓』と呼ばれる公務のうち、3つが行われます。会場は、47都道府県で毎年持ち回りですが、今年はそれぞれ、北海道、鹿児島県、石川県と遠方だったため、ご負担も大きかった。連日の公務でお疲れがたまっている中、“極限状態”で迎えられた園遊会だったともいえます」(同・宮内庁OB)
今年2月に開かれた陛下の誕生日会見では、雅子さまについて「快復の途上で、体調には波がある」「疲れがしばらく残ることもある」とのご発言もあった。
「園遊会の当日までに、招待客の経歴などを事前に予習する必要もあります。春は余裕を持って準備できた雅子さまも、秋は疲労の蓄積や過密なスケジュールにより、切迫した状況だったのでは」(前出・皇室担当記者)