容疑者の夫は困惑、懺悔して…
「(容疑者は)旅行会社に10年弱、働いていていましたが……私にもわけがわからないので、答えようがないんです。すいません。学校関係者、旅行代理店に迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ありません」
と妻の非を詫びていた。
容疑者の人柄について、近所の複数の住民は、“いたって普通の人”だと表現する。
「小柄で、ふくよか、子煩悩、程よく愛想がいい。本当に普通の人なんですよ。だから、あんなことをするような人には、とても思えない」(近隣住民)
容疑者の自宅から、約300メートルのところに、勤務先の旅行代理店がある。会社兼自宅の一戸建てで、個人経営のようだ。同社の社長に問い合わせると、
「申し訳ないですが、容疑者の犯行動機、勤務態度も、刑事事件ですのでお話しするわけにはいきません」
と語るだけだった。
同社周辺に聞き込みをしても、“昔から知っている間柄なので”と取材拒否がほとんどだった。だが、ある住民は、
「性格は普通でいい方ですよ。でも、よりによって自分の母校であり、自分の子どもたちも通っていた小学校にあんなことするなんてねぇ」
みずからのミスを隠蔽するために、親子が通った母校に卑劣すぎる仕打ち……。容疑者をそこまで追い込んだものは一体何だったのだろう−−。一番の被害者は校外学習に行けなかった子どもたち、そして、容疑者の子どもたちだ。