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在日三世として東京に生まれ、人気シンガー、クリスタル・ケイ(37)を女手ひとつで育てたシンシア(60)。個人事務所を設立し、娘と二人三脚の日々を送る。
母から見たクリスタル・ケイの転機
「9枚目のアルバムに収めた『Good bye』を作曲してくれたのがJYPエンターテインメントの代表で音楽プロデューサーのパク・ジニョンさん。録音は韓国で、パクさん立ち会いのもと行っています。それはクリスタルにとってひとつの転機になった。
クリスタルのレコーディングには何百回と立ち会ってきたけれど、あんなにうわっと感情を出すのを見たのはあれが初めてのことでした。クリスタルがデビューしたころはCharaさんが人気で、彼女のようにふわっと囁くような歌い方が流行ってた。娘はそれに慣れ、腹から大声を出す、ということをしてこなかった。パクさんはそれが不満で、“もっと感情を出せ!”とさかんに娘を駆り立てます。パクさんが何度もやり直しさせるものだから、娘も次第にイラついてきたようです。あまりにしつこく“感情!”と言われ、そこでうわっと出た声だった。
パクさんはきっと世界を見ていて、こんな歌い方ではこの先クリスタルのためにならないと考えてのことだったと思います。パクさんに引き出された声でした」