アラフォー以上の女優を起用することで、「特にテレビをよく見る世代の女性が共感し、親しみやすい作品が増えるのでは」と小林さん。
今の時代を反映するようなホームドラマ
「ホームドラマって昔から『寺内貫太郎一家』の小林亜星さんじゃないですけど、頑固親父とか男性を主人公にした作品が多いんです。それを、『コタツがない家』ではコメディータッチの演技も上手な小池さんを主演にしたことで、ダメダメな夫・息子・父親を養うためバリバリ働く母親という、笑って泣ける今の時代を反映したようなホームドラマになった。
実際にこのドラマみたいな家庭は増えているようですよ。私の周りでも『妻にいろいろツッコまれそうだから、一緒に見られなくなった』という人もいました(笑)。40代以上はテレビで育った世代。そういった視聴者層に刺さる新たなドラマが、この先も誕生するのではと思います」
今後もバイプレーヤーとして活躍してきた女優を、主演に抜擢する流れは続くのか?
「来年4月に江口のりこさんの民放連ドラ初主演作『ソロ活女子のススメ』(テレビ東京系)の続編が決まりましたし、こういった傾向はあると思います。個人的にはほぼ毎クール、ドラマに出演している松本若菜さんや、ブルーリボン賞も受賞しているMEGUMIさんにも続いてほしいです。演技力もあり、脇でも輝いている。ゴールデンタイムでの主役を期待しています!」