目次
Page 1
ー 昔と比べ、ホス狂いが低年齢化
Page 2
ー ホストが“推し活”化
Page 3
ー 「『売春は犯罪』と子どもに教えないと」
Page 4
ー 危険をなくすには健全化しかない

 

 パパ活のノウハウを幅広く販売し3億円を荒稼ぎした『頂き女子りりちゃん』や、大久保公園の一角に広がる路上売春のニュースは記憶に新しい。「推しのホストに貢ぐ女性が、3000円で身を売っている話も聞きます」そう話すのは、元カリスマホスト城咲仁。コロナ後に急増したという“質の悪い”ホストとは?

昔と比べ、ホス狂いが低年齢化

 歌舞伎町がある新宿区では、ホストクラブが行っているツケ払い「売掛」が大きな問題となり、先日には新宿区議が区議会に『売掛金禁止条例』の検討申し入れを行った。

 背景には若い女性たちが手持ちのお金がないのにツケ払いでホスト遊びをし、その返済のために路上で身体を売る“立ちんぼ”や“パパ活”に走るケースの急増がある。

「法律的にお客さんとしてホストクラブを利用できるのは、18歳を超えてから。中には未成年を入店させる、悪質な店もあるみたいですよ」

 そう語るのは1999年から6年間、歌舞伎町の老舗『クラブ愛』に在籍していた、元ホストでタレントの城咲仁さん。5年連続売り上げナンバーワンをキープした、ホスト界の“レジェンド”だ。

「昔からホストに貢ぐ『ホス狂い』の方はいました。でも当時、売掛は口約束だったから、払われずに逃げられたりもして(笑)。今は店側も弁護士をつけて客に借用書を書かせているので、完全に借金です。

 支払い能力がない子にそういうことをさせているから、立ちんぼが増えるようないびつな構造が生まれる。しかも、本人が払えなくなれば親に請求するんですよ」(城咲さん、以下同)

 城咲さんは実際、お金を請求されて困った親から相談を受けたことがあるそう。

「昔と比べ、ホス狂いが低年齢化しています。家出中の女の子が多いんですが、地方から来ているので友達がいない。その孤独感をホストに利用されてしまうんです。暇で寂しいときはホストクラブでお金を使えばチヤホヤしてもらえる。そうすると、今度は承認欲求を満たしたくなって、使う金額が大きくなり、ホストに依存していくんです」