物があふれる洗面台下の収納はつっぱり棒で収納力アップ
「洋服をかけたり、仕切りのカーテンを設置したり、各ご家庭に1つはあるはずのつっぱり棒ですが、ただ服をつるすだけではもったいない! つっぱり棒を有効活用すれば、思いがけない場所に収納が増やせたり、整理整頓がグンとラクになりますよ」
なかでもぜひ取り入れてほしいのが、洗面台下の収納スペース。
「石けんや浴槽で使うボディソープやシャンプーの詰め替え、使い捨てのポリ手袋など、さまざまなストックを詰め込みがちな洗面台下の収納に、つっぱり棒はぴったりです。洗面台の下は太い配管があり、上部がデッドスペースになりやすいと思います。つっぱり棒を3本使用することで、デッドスペースに収納を増やせます」
まず、手前と奥に平行に2本のつっぱり棒を取り付ける。残りの1本は、さらに奥に数センチほど高い位置に設置することでストッパー代わりになり、物が奥に落ちるのも防げて取り出しやすい棚に。
「また、仕切りとしても超優秀。棚や収納ボックスの中で安定しにくい、大きさの違うタオル類は、つっぱり棒で仕切って立てて収納をすると取り出しやすく便利。つっぱり棒はミリ単位で調整ができるので、ぴったりとした仕切りが作れます」
この方法で仕切りを作り、バスタオルは10枚、フェイスタオルは20枚……など、使用する枚数を限定。入りきらない古くなったタオルは、この年末の大掃除に使用して処分すれば、あふれがちなタオル収納もスッキリ。
「トイレの収納にも使えます。トイレ内の壁につっぱり棒を設置して、そこにブックエンドを挟みます。その上にサニタリーボックスを置くことで、“浮かせる収納”に。もちろんトイレブラシなども置けるので、床の掃除をする際にいちいち物をどかさなくてよくなり、掃除がラクちんになりますよ!」
また、つっぱり棒を設置する時には、正しい付け方を意識してほしいと清水さん。
「つっぱり棒がズレて傾いたり、落ちてしまう原因は、正しく取り付けができていないということがほとんど。みなさんがやりがちな、取り付けたい壁と壁の間で、ちょっとずつ伸ばして取り付けるのは実はNG。正しい設置法をマスターして、ズレる、落ちるといったストレスをゼロにしてください」
ズレる、落ちるを防ぐ!つっぱり棒の正しい付け方
(1)取り付けたい場所よりも、1~2cm長めに棒を伸ばす。例えば、取り付けたい幅が50cmなら、約51cmにする
「平行な壁にしか設置できないので注意。注意書きに書いてある耐荷重を意識して購入してください」(清水さん)
(2)細いほうのパイプから、壁に押し当てる。パイプの内側にはバネが入っているので、そのバネを縮めるようにして太いほうを押し込む
「このバネが戻ろうとする力で、壁に固定されるという仕組み。必ず、細いほうのパイプから押し込んで」