オランダ国王の即位式で

オランダご静養にて、同国の女王や王族方と馬車庫を見学されたご一家('06年8月)
オランダご静養にて、同国の女王や王族方と馬車庫を見学されたご一家('06年8月)
【独自写真】愛子さま、扇子を持ちながらキレキレのダンスを披露

 両陛下は'13年4月、オランダ国王の即位式へ。療養中の雅子さまにとって、外国への公式訪問は11年ぶりだった。ご滞在中、陛下は現地在住の日本人とご懇談。その中には長澤さんの姿もあったが、ご体調を考慮し、雅子さまはお出ましにならなかった。

 すると、長澤さんを含む2名が側近から声をかけられ、両陛下が控えておられる別室へ案内してもらったといい、

雅子さまが、私との面会を希望してくださり、大変光栄でした。7年ぶりの再会では即位式の感想以外にも、愛子さまのご近況として“チェロを始めたのですよ”とうれしそうに教えてくださいました」

 長きにわたる雅子さまとの交流を通して、長澤さんはあることに気がついた。

雅子さまは、愛子さまと接するときに“どうですか”“こうしましょうか”と確認されるのです。一般的な大人にありがちな“こうしなさい”とたしなめる言い方をされず、子どもにも“個人を尊重”されるところが素晴らしいと思います」

 そうした姿勢が、ご一家の雰囲気を和やかにしている。

「天皇家には常に笑い声が満ち溢れていると感じます」

 お正月のご挨拶でたびたびお住まいを訪ねていたという前出の乃万さんが続ける。

「陛下からご連絡を賜る際には、必ず“雅子と愛子も、くれぐれもよろしくお伝えくださいと申していました”とのおことばをいただいております。聞き間違いかもしれませんが、雅子さまは陛下のことを“あなた”と、陛下は“雅子”とお呼びになっていると思います」

 '19年5月、お代替わりに伴い、民間出身として史上2人目の皇后陛下となられた雅子さま。ご体調には波があるというが、現在は国内外の公務に邁進されている。

「両陛下とも終始にこやかで、競馬観戦、そして競馬博物館でお過ごしになられた時間を楽しまれているご様子でした」

 そう話すのは、日本中央競馬会(JRA)の関係者。今年10月、両陛下は東京競馬場で秋の天皇賞を観戦された。競馬場に到着された両陛下が、お出迎えした2頭のポニーとふれあわれるひと幕も。

「両陛下とも馬がお好きであるとともに、非常に馬に慣れていらっしゃるようにお見受けしました。特に皇后陛下におかれましては、競馬博物館へ向かって2、3歩進まれたのち、振り返ってポニーの前に戻り、もう1度ポニーを撫でてから移動されていました」(JRA関係者、以下同)