《祝・還暦》12月9日に60歳になられた雅子さまの、皇室と共に歩んだ30年を振り返る「無我夢中で過ごした」30歳から「心から感謝」の60歳

12月9日、誕生日を迎えられた雅子さま。白を基調としたコーディネート（12月1日、宮内庁提供）

【写真】ハーバード大の卒業式に参加された大学時代の雅子さま他、皇室と共に歩んだ30年

12月9日、誕生日を迎えられた雅子さま。白を基調としたコーディネート（12月1日、宮内庁提供）

35歳：1998年「公務にも次第に慣れ、楽しく感じるゆとりも」この年のお誕生日は、文書ではなく会見で、皇太子さま（当時）との様子などについて語られた（写真提供／宮内庁）

30歳：1993年「無我夢中で過ごしてきた日々」このころまで雅子さまはボブヘアが定番。華やかな赤いセットアップが映える（写真提供／宮内庁）

海外経験が豊富な雅子さま。ハーバード大の卒業式で（'85年6月／宮内庁提供）

'93年6月に皇室入りされた雅子さま

　12月9日、雅子さまが還暦を迎えられた。

　お誕生日に宮内庁から毎年発表される雅子さまの“生の声”からは、皇室に入ってからこれまでのお気持ちの変遷をたどることができる。

若くして国民から大注目の雅子さま

　雅子さまは、'87年の12月末に発売された『週刊女性』で“浩宮さまのお妃候補”として急浮上。愛車も注目され、同じ車種の人気が急激に高まるなど、若くして国民から大きな注目を集められた。'93年6月に結婚の儀が行われ、正式に皇室入りされた。目まぐるしい日々が続いた当時。'93年、結婚後に初めて迎えられた30歳のお誕生日には、

「無我夢中で過ごしてきた」

　と、皇室に入られてからの時間を率直に振り返られた。その後、さまざまなご経験を重ねられると、お誕生日のお言葉にも変化が見られた。

35歳：1998年「公務にも次第に慣れ、楽しく感じるゆとりも」この年のお誕生日は、文書ではなく会見で、皇太子さま（当時）との様子などについて語られた（写真提供／宮内庁）

　35歳では「公務にも慣れ、楽しく感じるゆとりも生まれてまいりました」と思い返すことも。適応障害と診断された'04年に迎えた40歳では、文書も写真もお休みになったが、それでも、5年後の'08年には「久しぶりの行事への出席が励みになりました」と、ご回復ぶりを示された。

　平成最後の'18年、当時の天皇、皇后両陛下への感謝と敬意を表しながら、

「国民の幸せのために力を尽くしていきたい」と、今後築かれていく新たな時代に思いを馳せられていた。