澤井:本田さんといえば、フィギュアスケーターとしての一面もありますが、始めたきっかけはごきょうだいの影響ですか?
本田:はい、フィギュアスケートは兄の影響です!
澤井:きょうだい皆さんやられていますよね。
本田:兄はもともとアイスホッケーをやっていたらしく、滑る練習としてフィギュアスケートを始めたそうです。そしたらフィギュアスケートで強化選手に選ばれたそうで、結局そちらの道を選んだそうです。もし兄がアイスホッケーを続けていたら、私たち姉妹もホッケー選手になっていたかもしれないですね。
澤井:そんなウラ話があったんですね。それにしても現在まで続けておられるのはすごいことだと思います。
悩んだ時に手を差し伸べてくれた大御所俳優
本田:1人でやっていたら挫折していたかもしれませんが、兄や姉もやっていたので、もう当たり前な感じでした。みんな小さい時から夜遅くまでスケートの練習をして、学校の宿題は朝早く起きてやるルーティーンがありました。そこで母が「糖分を取ると頭が働くから」という理由で、年中欠かさずアイスを用意してくれてました(笑)
澤井:本田家ならではの独特すぎるルールですね!
本田:冬でも関係なしに毎朝アイスですよ! いま思えば貴重な家族団欒の時間でした。みんな早起きして、アイス食べて学校の宿題して、そのまま一緒に朝ご飯を食べて。私が芸能活動で忙しいときも、みんな時間を合わせてくれて、ほんと良い家族だと思います。
澤井:今後も芸能活動とフィギュアスケートを両立されていく予定ですか?
本田:はい! 今後も両立は続けていきます! 両方続けてこそ私だと思うので、これからも貪欲に頑張っていきたいです。
澤井:小さい頃から芸能活動とフィギュアスケートを両立されていると、なにかと大変なこともあったんじゃないですか?
本田:小さい頃から「フィギュアスケートと芸能活動の両立は欲張りなんじゃないか」と思っていました。俳優一筋でやっている人からすると、「自分は中途半端なんじゃないか」と引け目も感じていましたが、悩んだ時には必ず手を差し伸べてくれる人もいました。
澤井:どんな方が手を差し伸べてくれたんですか?
本田:平泉成さんです。ちょうど中学校へ進学するタイミングで、ドラマで平泉成さんと共演したんです。そのとき私は、節目のタイミングだから、フィギュアに専念しようとも考えていたんです。
そしたら急に、平泉さんから「望結ちゃん」って呼ばれて、「好きなことがたくさんあるのはすごいことなんだよ」って背中を押してくれたんです。その一言を頂いてから、フィギュアスケートと芸能活動を両立していこうと思えるようになりました。
澤井:めちゃくちゃ良い話ですね。二足の草鞋を続けてきたからこそ、仕事の幅が広がっただけでなく、人との縁も増えていくんですね。