そんな、2013年から続いた羽生との契約は今年で10年を迎え、9月末に終了。跡を継ぐ芸能人の広告起用で、白羽の矢が立ったのは、男性5人組YouTuberのコムドットだったが……。
「最近トラブル続きでチャンネルの登録者数が減少傾向にあるコムドットを起用したANAに、SNS上では戸惑う声が散見されました。“羽生くんの後釜がコムドットなのは解せない”“好感度低迷中のコムドット起用して、ANAさん大丈夫か”などと、ANAの戦略を疑う意見がほとんど。若者にアプローチしたい、ということなのでしょうが、“ネタ”になったしまった感は否めません」(広告代理店関係者、以下同)
“JALの方が見る目ある”
もちろん、JALも芸能人を広告に起用している。その筆頭は、メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平だ。
「2018年からサポート契約を締結し、広告にも大谷選手を起用してきました。ANAとJALを巡るマーケティングの論争に、なぜか大谷選手が引き合いに出されて“JALの方が見る目ある”と言われてしまっています」
だが、そんなJALにも懸念があるようで、
「昨シーズンまで大谷選手はロサンゼルス・エンゼルスに所属し、チームカラーは赤でした。そのため、JALのカラーとも合致していたのですが、ドジャースのチームカラーは青。青はANAのカラーですから、JALはどうするのか気になりますね」
2022年度の旅客者数は、ANAが国内線でトップに立ち、JALは国際線でトップ。覇権を争う両社のSNS戦略が、今後どのような影響を及ぼすのだろうか。