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ムツゴロウこと畑正憲さんが心筋梗塞のため、この世に別れを告げた。
「福岡県に生まれ、東京大学ではアメーバ研究に励んだ後、出版社に就職して作家として活動するようになりました。1971年には北海道に移住し、翌年に『ムツゴロウ動物王国』を設立。1980年からフジテレビ系『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』がスタートすると、20年以上続くヒット番組に。動物と触れ合う姿が注目を集めて、ムツゴロウさんはお茶の間の人気者となりました」(スポーツ紙記者、以下同)
ムツゴロウさんの勝負師の顔
動物とじゃれ合っている印象が強いムツゴロウさんだが、勝負師の顔を持っていた。
「高校2年生から始めた麻雀が大好きでした。プロ雀士の資格を持っていて、『日本プロ麻雀連盟』の最高顧問を務めるほどでした」
雀卓を囲んだときのムツゴロウさんはどんな人だったのか。『日本プロ麻雀連盟』名誉会長の灘麻太郎さんに話を聞いた。
「ムツさんとは50年来の付き合いでした。プライベートでもタイトル戦でもよく一緒に麻雀を打ちましたが、かなり強かったです。彼の麻雀はしつこくて粘り強い。あと、研究熱心でした。こちらのプレースタイルや傾向をノートにメモをして分析していました。勝ちたいという執念は私より彼のほうが上でしたね」