例えば前出のオズワルド伊藤は、「たばこを吸う為にM-1優勝したい。優勝したあとの最初の1本の味を想像しながら今もたばこを吸っている」とエッセイで述べるほどの愛煙家。準優勝となった2021年M-1グランプリでも決勝直前にディレクターに「吸ってもいいですか」と求め「最高のパフォーマンスができるなら」と許可をもらったことをテレビ番組で明かしている。
また、千鳥の大悟は「人前に出てる時以外はずっと吸ってる」「プライベートはほぼ煙で見えない」と相方のノブが評するほど。
もちろん女優などにも愛煙家はおり、芸能ジャーナリストの佐々木博之さんによると、「確かに芸能人は意外な人がヘビースモーカーだったりすることがありますね。もうだいぶ前のことですが、モデル出身でドラマの主演も多いとても清楚な女優さんが、くわえたばこで歩いているところを写真誌に撮られたことがありますし、もう結婚してお子さんがいらっしゃいますが、一世を風靡したアイドル歌手を取材したときにたばこの匂いをさせていたこともありました。
日本ではスモーカーの女性が眉をひそめられることが多いのですが、海外ではそんなことはなく愛煙家の女優は多いですからね。しかし日本もだいぶ変わってきました。写真誌にくわえたばこを撮られた女優さんなどは、“ハリウッド女優みたいで様になっている。カッコいい“って逆にファンが増えましたからね」
また芸能人の分煙マナーも変わってきているという。
「局内が分煙となって喫煙室が設けられるようになって10年以上たちますが、最初のころは徹底しておらず大御所とかベテランのタレント、俳優は平気でどこでも吸ってましたね。マネージャーや付き人、ADが灰皿を持って歩いてました。誰も注意できませんでしたからね。でも最近は吸う人はほとんど喫煙室で吸うようになりました。共演者やタレント同士での親睦を深めるために積極的に喫煙室に行くタレントも多いですよ」(テレビ局社員)
お笑い芸人だけでなく、一般ビジネスマンでもたばこでパフォーマンスを上げていく人は多いことだろう。東京新大阪は新幹線で約2時間半。喫煙ルームなら少なくとも吸わない人には迷惑はほとんどかからない。吸う人の逃げ道を2時間半もなくしてもいいものなのか……。