容疑者の知人らによると、横浜市の出身。建築関係の仕事から飲食業に転身した。刈り上げた短髪と細眉がいかついアウトロースタイルを貫き、SNSで「うぜー」「イライラする」「ヤキ(を入れる)」と投稿するなど短気な性格だった。格闘技に興味があったとみられ、筋肉ムキムキのボディーを誇示するように《ギャオー》と言葉を添えて上半身裸の写真を投稿することも。
《×××に比べたら俺なんて骨みたいな感じだよ…笑》(※伏せ字は編集部)
と冗談交じりに謙遜した。
容疑者は腰が低く、礼儀正しい経営者
仕事上は折り目正しかったという。
「腰が低く、しっかり挨拶するなど礼儀正しい経営者です。公然と従業員を殴ったり、怒鳴りつける姿は一度も見たことがありません。説教をするシーンすら見たことがないですね」(地元の飲食業関係者)
横浜市中区寿町にある自宅は築年数の比較的新しいオートロック式マンション。金回りがよかったのか、数年前のSNSにはシャトーブリアンのステーキ、カニ、霜降り肉のすき焼き、うなぎなど贅沢な食事を次々に投稿し、
《おいしかった〜》《50万の飯!》
などと羽振りのよさを匂わせていた。
別の飲食業関係者によると、木村容疑者は約4年前に上大岡駅近くに別の店をオープン。高級キャバクラと謳い、1時間5000円と高めの料金設定で、30分延長は3000円、指名料は3000円。
「財布に1万円札が1枚だけでは存分に遊べない店」(同関係者)という。
店舗を訪ねてみると、
「その店は、事件が起きるよりずっと前から閉まったまま。どういう事情で閉業したのかはわからないけど」(地元の男性)
店が開くことはなかった。それにしても、なぜ、被害男性はケガの手当てもなしに約7時間も放置されたのか。
「捜査当局は容疑者と被害者のあいだに何らかのトラブルがあったとみて、犯行の詳しいいきさつを調べるとともに、傷害致死の疑いを視野に入れ暴行と死亡の因果関係を調べている」(前出・記者)
どれほど態度が気に食わなかったとしても、鉄拳制裁が許されないのはわかっていたはず。事件の全容解明が待たれる。