「夢グループ」社名に込められた思い

石田社長肝いりのグループ、「二代目橋幸夫yH2」。進公平(左)と小牧勇太(右)は夢グループの現役社員。中央の徳岡純平は現役大学院生
石田社長肝いりのグループ、「二代目橋幸夫yH2」。進公平(左)と小牧勇太(右)は夢グループの現役社員。中央の徳岡純平は現役大学院生
【写真】「豪華すぎる」昭和の歌謡曲を歌ったスターたちが集う夢グループのコンサート

 石田社長の好きな言葉「」を冠した社名「グループ」には、どのような思いが込められているのか。

「今まで常に大きなを追いかけて、それを口にしています。だからオオカミ少年と言われることもありました。それも難しいではなく、自分でできそうだと思ったことをすぐ言っちゃうわけです。思ったことが自分のになるんです」

 石田社長にとっては「叶えられるもの」こそがなのだ。

「社名ですが、僕はどちらかというと『グループ』のところにこだわっています。どうしてかっていうと、殿様商売がしたいわけではなく、友達が欲しかったからなの。だから『スター春・秋』は僕にとって大事なグループなのね」

 グループを超えてむしろ、ファミリーと呼べるほど濃い絆を築いていると言っていいだろう。最後に、今いだいているを教えてもらった。

「保科さん何だかわかりますか、はい」との社長の問いかけに「イリュージョンですよね」と答える保科さん。イリュージョン……?

「はい、私たちはこれからイリュージョンをやります。早ければ3月か4月あたりにお見せできると思います。どんなイリュージョンをするかといえば、例えば保科有里さんが箱の中に入ります。そして見たらば、あらら、ウサギちゃんになってた! とか、僕がベッドの上で身体を保科さんに切られて、足をバタバタさせているとかね。要はラスベガスに行かなくても、僕たちがイリュージョンを見せられるようになるわけです」

 次のを熱く語る社長に「練習する時間ありませんよ」と保科さんがツッコむも、石田社長は止まらない。そんな石田社長は保科さんいわく「ひらめきの天才」だという。

「本当に自分でひらめいたことを信じてやる人。言い方は悪いんですが、人が恥ずかしいと思うことでも平気でできる人ですね。だけど、それが結果すごいことになっていくんです」(保科さん)

 型破りな発想でを次々と叶えてきた石田社長。いったいイリュージョンの次はどんなを描いてくれるのだろう。ますます目が離せない。

取材・文/高松孟晋
取材協力/田村陽光(株式会社ワンハート)

たかまつ・もうしん ライター。食、カルチャー、ダイバーシティなどをテーマにさまざまな媒体で執筆を続ける。DJとしても活動。趣味が高じ、インドカレー店を不定期で営業。