1月15日から始まった『となりのナースエイド』。ゴールデンプライム帯のドラマで初の主演を飾っている川栄李奈。
いつも最悪な事態を考えながら生きている
「あまり主演という経験がないので、こういうチャンスをいただけたのは素直にうれしかったです。でも、いつも最悪な事態を考えながら生きているほうなので。だから、“イエーイ!”と浮かれている面はないと思います」
と、地に足のついた言葉。新米ナースエイド(看護助手)・桜庭澪を演じている。
「“前向きバカ”というセリフが何回か出てくるんですけど(笑)。猪突猛進で、これと決めたら突き進む感じはすごく自分自身と似ているなと思います」
医療行為はできないが、食事や着替え、入浴の介助からオムツ交換まで、患者のQOL(クオリティー オブ ライフ)向上に尽力する。
「ナースエイドという職業については今作で初めて知りました。多分、そういう人が多いと思います。こうしてスポットがあたることはなかったと思うので、“こんなお仕事なんだよ”“患者さんに寄り添っているんだよ”という面を見ていただけたら。きっと、ナースエイドをされている方への見方が変わるんじゃないかなと思います」
本作の情報解禁後には、リアルに働くナースエイドたちから“すごくうれしい”という声が多数寄せられ、その思いもパワーに変えている。
物語を展開させるもうひとりの人物は天才外科医・竜崎大河(高杉真宙)。映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』('18年)以来の共演だという。
「当時は2人とも高校生役。お互いに成長して、こうして共演できることは、やっぱり感慨深いですね。大河は敏腕で、全然患者さんに寄り添わない。でも、こういうドSなイケメン外科医に女子はキュンキュンしちゃいますよね(笑)。澪とは対極の存在なんですが、回を増していくごとに2人が足りないものを補い合う、いいバディが組めていくんじゃないかなとは思ってます」
今後の見どころは、
「病院エンタメドラマで、コメディー要素もあって。澪の明るさや前向きさがみなさんに勇気と元気を与えられるんじゃないかなと思いますし、毎話毎話、本当に気になる終わり方をするんです(笑)。私の抱えている秘密を含め、ぜひ見届けてください!」
本作の後には、舞台『千と千尋の神隠し』が控えている。多忙な日々は“強メンタル”で乗り切ると笑顔を見せる。
「もともとはメンタル的に沈むことも多かったんですけど。この5年くらいかな? “ま、なんとかなるでしょ”という感覚になれるようになり、落ち込むこともほぼなくなって。ドラマや映画など、いろんな経験をさせてもらったからかな? でも、自分自身への自信はまったくないんです」