パーティーで上から目線の人々の行く末

 結婚相談所では、お見合いだけでなく、婚活パーティーも定期的に行われています。その中で、“ああ、出会いのチャンスを自ら潰しているな”という人がいます。

 先日、行われた婚活パーティーでのこと。

 パーティーがスタートする直前になって、参加女性の一人が、彼女の仲人のところにやってきて言いました。

「もう、ムリ! 誰もいい人がいません」

 まだ誰とも話していないのに、参加男性の全員の容姿を見るなり、そう判断を下したのです。

 その女性が誰もが認めるような絶世の美女かというと、そんなことはありませんでした。彼女の仲人は言いました。

「まだ誰とも話をしていないでしょう? 話してみたら、感じのいい男性がいるかもしれませんよ」

 ところが、彼女は、そんな言葉に耳も貸しません。

「もう参加するだけ時間のムダです」

 そして、パーティーがスタートしました。彼女は、最初から最後まで、ずっと不機嫌そうな顔をしていました。
 
 この日のパーティーで、マッチングしたのは5組。開票結果を仲人は後で見ることができるのですが、彼女は誰の番号も書きませんでした。もちろん、男性も彼女の番号を書いた人は、一人もいませんでした。

 自分は、相手を選ぶ気満。でも、お眼鏡にかなう人はいなかった。ただ男性全員からも、彼女は選ばれていなかったのです。これも負の連鎖ですね。

 例え自分のタイプの男性がいなかったとしても、にこやかに全員と話をして、相手に嫌な思いをさせないのが、大人の対応です。もし次回参加したパーティーに、自分の好みのタイプがいたとしても、相手を見て態度を変えるような女性は、男性からも選ばれないのではないでしょうか?

 また、あるパーティーでは、こんな男性もいました。背が高くて、見た目もハンサムで素敵。

 パーティーは、最初1対1で5分くらい話をし、男性が一つずつ席を移動していき、最終的には参加者全員と話をします。その後は、フリータイムになり、個人的にもっと話してみたい人にリクエストを出して2人で話す時間を作るというのが、一般的です。

 その男性は、一人ずつ話すときには、とてもにこやかに感じよく話をしていいました。ところが、フリータイムになったら、誰にもリクエストを出しませんでした。その代わり、女性からはたくさんのリクエストがきたので大忙しでした。

 こうしてフリータイムも終わり、良かったと思う人の番号を書く時間になりました。

 マッチングの集計に入ったのですが、彼は誰ともマッチングをしませんでした。なぜかといえば、どの女性の番号も書いていなかったからです。

 帰り際に、彼は担当仲人のところに来て言いました。

「今日のパーティーは、大ハズレ!」

 その発言を聞いて、筆者はそこに彼の人間性を垣間見た気がしました。見た目は素敵だし、コミ力もある。けれど、こんなふうに自分を高いところに置いて上から目線で婚活をしている男性と結婚しても、女性は幸せになれない気がしました。