2月12日、フリーアナウンサーの青木源太がMCを務め平日お昼に放送されているニュース・情報番組『旬感LIVE とれたてっ！』（カンテレ）が、エリアを拡大。北海道から沖縄まで全19局で生放送された。
お昼のワイドショーバトル参入の布石か
「 “今日の暮らしに役に立つ、暮らしに寄り添う”をテーマにしているとあり、生活情報がメインながら芸能ニュースや事件なども扱うお昼のワイドショーです。この日は全国で放送されるとあってか、関西エリアのお店ではなく全国チェーンの牛角やびっくりドンキーのお得な情報などを紹介していましたね」（テレビ誌編集者）
昨年10月にスタートしたばかりだが、昨年11月23日には阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードを中継するためにフジテレビと仙台放送でも緊急放送。今年2月5日には『さっぽろ雪まつり』の中継をするために北海道文化放送でも放送された。
「現在フジテレビでは『とれたてっ！』が放送されている時間帯は、『ハッピーアワー』というドラマ再放送枠になっています。ドラマの再放送枠は通常の番組よりもスポンサー料が安く設定されてしまうので、テレビ局としてはあまり利益が出ないんですよ。ワイドショーは大きな芸能ネタなどが発生すれば視聴率も見込めますし、フジテレビとしては『とれたてっ！』を全国ネットにしたいのでしょう」（広告代理店関係者）
同時間帯に放送されている日本テレビ系『情報ライブ ミヤネ屋』は大阪の読売テレビ。TBS系『ゴゴスマ～GOGO！Smile！～』は名古屋のCBCテレビ（中部日本放送）が制作している。
「キー局は芸能事務所との付き合いも深いため、攻めた報道はしづらい。しかしスポンサー料や視聴率が見込めるワイドショーは放送したい……ということで、日テレやTBSに習ってカンテレ制作の『とれたてっ！』を全国ネットで流す計画が浮上しているのでは」（制作会社関係者）
『とれたてっ！』が全国ネットになるのは早くても今秋以降になるという。
「各局、春の改編は出揃っています。編成表を見るとフジテレビの同時間帯は引き続きドラマの再放送枠で決定しているので、秋の改編で全国ネットに切り替えるのかもしれませんね」（前出・広告代理店関係者）
一方、青木アナでは『ミヤネ屋』や『ゴゴスマ』に立ち向かえないのではという声も。
「時事ネタにズバっと切り込む宮根誠司さん、視聴者に寄り添ったMCが好評な石井亮次さんに比べ、青木さんは毒舌も誠実さも中途半端な印象が拭えません。日本テレビ時代は“ジャニーズ大好きキャラ”が売りだったものの、フリーに転身後は旧ジャニーズタレントに関する発言も激減していますからね。すでに人気を確立している『ミヤネ屋』や『ゴゴスマ』と戦うには少し厳しいのでは」（前出・制作会社関係者）
12日の放送は2時間スペシャルだったこともあり、レギュラーメンバーに加えて辛口コメンテーターの古市憲寿のほか、JOY、藤井サチが登場。全国放送を意識したキャスティングになっていただけに、『ミヤネ屋』や『ゴゴスマ』に続くことができるといいが……。
