娘の子育てに全力投球。今は孫育てで忙しい

 笑いに全力投球する関根は、家庭にも全力投球してきた。愛妻家で子煩悩としても知られ、娘の関根麻里はタレントとして活躍している。

「とにかく僕は10代のころはモテなくて、大学3年生のときに初めてできた彼女が妻です。それから8年間付き合って結婚しました。20代のときは駆け出しでお金もなかったけれど、妻は『だったら私が稼ぐから』と言って支えてくれました。こんな僕と結婚してくれて、娘の麻里を産んでくれて、妻には感謝しかない。妻から僕への愛は、男女愛から家族愛、人間愛のほうへいっちゃってますが、僕はずっと付き合ったころと同じ男女愛で妻を見ていますから。妻には“トゥーマッチ”と嫌がられていますけど(笑)」

 麻里が生まれたときは『欽どこ』のレギュラーだったが、収録は週に1回。ラジオもやっていたが深夜の放送だったので昼間は暇で、麻里と遊ぶ時間がたっぷりあったという。

「世の中のお父さんは、30代といえば仕事が一番忙しい時期で、子育てに全力投球することは難しい。でも僕は40歳まで暇だったから、家でずーっと麻里と遊んでました。一緒にお風呂に入ってクレヨンしんちゃんの『ケツケツダンス』をすると麻里は大喜び。ずーっと麻里を笑わせていて、麻里は『あ~、今日も楽しかった』と眠りにつくんです。そうやって愛情をたっぷり注いでいれば、麻里もまた愛情たっぷりの家庭を作れるだろうと思って子育てをしていました」

 その育て方のとおり、麻里は韓国人歌手のKと結婚し、温かい家庭を築いている。

「麻里のことを本当にかわいがって、子育てをやりきった感があり、思い出も十分あります。恋愛をして結婚してくれたのがうれしくて、反対する気持ちはまったくありませんでした。結婚式でも泣きませんでしたよ。遠くに行ってしまったら寂しいかもしれませんが、今も近くに住んでいて、しょっちゅう会っていますからね」

 孫娘も2人誕生したが、妻への愛情はますます深くなったという。

「孫を産んだのは麻里で、麻里を産んだのはうちの妻。僕が妻を愛して、麻里が生まれたわけで、僕が妻を選んだのは正しかったんだと再確認しています。出産は命がけだし、孫を抱いていると、麻里を産んでくれてありがとうと妻への感謝の気持ちでいっぱいになります」

 現在は「孫育て」に忙しいという関根。

「麻里が12歳になるまで一緒にお風呂に入っていて、今は孫娘2人と一緒にお風呂に入っています。上の孫は8歳になるので、合計20年間も女性の髪を洗ってきたことになりますね(笑)。コロナでロケが中止になったりして、仕事が減ったとき、孫育てで忙しかったから落ち込む暇がなかったんです。孫がいなかったら、相当へこんでいたかもしれない。何もやることがないし、外にも出られなかったでしょ? 孫には本当に助けられているんです」