『猫ぐすり』の効能は?
猫を処方されて、登場人物が元気になる。やはり猫ごとに効能が違う?
「猫ありきというよりは、処方されるのは本当にどの猫でも正直いいかなと。この猫だから治せるとか、この種類の猫がこの悩みに合う、とかはないですね。普通の人が見れば、ただの猫なのに、悩みがある人が見ることで意味のあるしぐさに見えてしまう。
猫がただニャンと鳴いただけでも、悩んでいる人からしたら“会社行け”って言われた気がする、みたいな(笑)。実際には猫は何もしていないのに、勝手にその人が癒されて治っていくスタイルです」
日々の猫情報はリアル猫ではなく、ネットやSNSの動画などから収集しているという石田さん。実は強烈な鳥派(!)で、インコと文鳥を飼っているのだとか。
「猫と仲良しの鳥の話題を聞くと、そういうペアもいいなって心が動いたりします。違う種類同士のバディみたいな関係を作品に出したり。鳥は好きすぎて……作品にするのは難しいです。
“鳥はこんなことはしないよね。動きは、鳴き声は〜”とかリアルに考えて、書けなくなってしまうかも(笑)。猫はキャラにしやすいし、アテレコもしやすい。今は楽しみながら猫のキャラを書かせてもらっています。
『猫を処方いたします。』第3弾は、今年の夏ぐらいに出る予定です。うまくいけば5冊ぐらい続けたいな」
意外にも鳥好きの著者さんだったけど、ツンデレな猫たちにはコレくらいの距離感がちょうどいいのかも? 次はどんな猫ちゃんが処方されるか待ちたい!