お別れ会には、いわき市の市長やフラダンサー、映画関係者など約300人ほどが出席したが、多忙であろう蒼井としずちゃんには、あえて案内状などは送っていなかったという。
「お別れ会が開かれることを知ったおふたりのほうから“小野先生のお別れ会があるなら、ぜひ参加させてください”とご連絡をいただいたんです。当日は、特に混乱が起きることもなく、無事に会を終えることができてなによりでした」(鈴木さん、以下同)
「福島は第二の故郷」
“サプライズ参列”だったという2人だが、小野さんといわき市とは、これまでどのような交流があったのか。
「映画の指導をしていた当時から、小野先生は少しアルツハイマーの症状が出ていましたが、おふたりに指導してくださっていました。会場でおふたりはハワイアンズの関係者たちに“小野先生には本当にお世話になった”と話されていました。蒼井さんは、映画の後もプライベートで頻繁にいわき市を訪れて地元のお店に顔を出しているなんてお話も聞いています」
蒼井もしずちゃんも“福島は第二の故郷”と語るほど、映画を通じて特別な感情を抱いているようだ。
「あの映画は2人にとって仕事の転機につながっただけでなく、お互いの関係が親友に発展するなど、人生を大きく変えた作品ですからね。思い入れが深いのだと思います」(前出・地元紙記者)
小野さんのフラダンスは、地元・いわき市だけでなく、蒼井としずちゃんの未来も輝かせたようだ。