ラクに続けられる痩せる食事術3原則
「実際、患者さんをはじめとするモニターに、私と同じダイエットを3週間試してもらうと、77%の方に体重の減少がみられ、そのうち85%の人が『今後も続けられそう』とおっしゃってくれました」
内臓脂肪を落とすには“脂肪燃焼体質”になることと、血糖値を安定させることが大切だ。
齋藤先生は日々の食事に3つのルールを作った。
第一にMCTオイルを朝・昼・晩の食事にかけて食べること。
「最近の研究で、人間の身体は糖質以外にも脂肪を分解してできる『ケトン体』をエネルギー源にできることがわかってきました。
このケトン体が多い身体になれば、簡単に脂肪燃焼体質になれます。MCTオイルには、このケトン体の生成を促す効果があるんです」
さらに、脂肪燃焼体質になると、内臓脂肪をエネルギーとして使うようになるだけでなく基礎代謝もアップする。また、ケトン体は脳のエネルギー不足を補うので、ダイエットのイライラや不安を鎮めてくれることも期待できる。
「MCTオイルもカロリーはありますが、同じ糖質の量を食べてもこのオイルをかけた人のほうが代謝がよくなり、痩せたという研究結果が出ています。ただし、とりすぎると消化器に負担をかけるので、1日3回に分け、摂取量は1日最大で大さじ3杯にしましょう」
第二に、“満腹フード”で糖質を減らすこと。糖質はエネルギーにかわりやすく、とりすぎると血糖値を急上昇させるだけでなく、余剰分は脂肪として蓄えられてしまう。
そのため、糖質を少しでも減らすと、ケトン体がエネルギーとして使われて脂肪燃焼体質になり、内臓脂肪を減らすことにつながる。とはいえ、糖質をゼロにするとリバウンドしやすいため、齋藤先生は糖質を減らしつつ満足感をキープする方法を考案した。
「ご飯やパンの量を減らした分、低糖質な別の食材でかさ増しするか、置き換えることがポイント。お米に豆腐や鶏ひき肉を混ぜて炊飯した、かさ増しご飯は簡単に作れておすすめです。置き換えるなら、バナナやサラダチキン、玄米などを選んで」