大腸がんの告知を受けたことで人生への向き合い方に変化が生じたともいう。
「がんになってよかったとは思いません。でも、がんになったことで一瞬一瞬が今までよりも色鮮やかに感じられるというか、自分の人生を大切に思えるようになりました」
家族のおかげで仕事に打ち込めていることに気づく
原元さんは今、人生で向き合うものに優先順位をつけているそうだ。
「長い間、仕事が一番大切だと思っていたのですが、家族のおかげで仕事に打ち込めていることに気づきました。だから優先順位の一番は家族。二番目は感動するものに出合うこと。私はマンガが大好きで、入院中も読みふけっていました。
また、推しはSnow Manの佐久間大介くんで、うちわを持ってライブに参戦しています(笑)。この2つを大切にできてこそ仕事が充実すると実感。心身ともに健康に、これからも毎日をご機嫌に過ごしていきたいと思っています」
見逃さない! 早期発見のきっかけをつくる取り組み
大腸がん撲滅キャンペーン活動 NPO法人「ブレイブサークル」の副理事長・メインサポーターとして全国各地で検診を呼びかけるイベントを行っている原元さん。毎年秋にNPO法人主導で開催される『TOKYO健康ウォーク』では、歩きながら大腸がんなどの知識を深めるクイズをしたり、40歳以上の希望する参加者は無料で「大腸がん検診」が受けられるなど、一般に広く大腸がんについての啓発活動を行っている。
取材・文/熊谷あづさ
はらもと・みき 東京都出身。フリーアナウンサー。1992年、中部日本放送に入社し'96年、フリーに転身。キャスターや数々の番組を経て、現在はテレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』に出演中。研修やセミナー、スクール等で話し方やコミュニケーションを教える活動にも取り組んでいる。