日の光や雨の音など外部刺激が脳を活性
3つ目は、「外とのつながり」。昼間なのに外の光を感じられない部屋や、カーテンで外の景色が見えないという部屋は避けたい。心身の健康を害する心配があるからだ。
実際、高原さんのもとに、日中からまったく日が当たらない賃貸物件に住む家族から「気分が落ち込む」という相談が寄せられたことも。
「暗い部屋というのは、将来にわたって性格に影響を及ぼすともいわれていますから、すぐに引っ越しをすすめました。それが難しい場合は、日光に近い光の照明に変えたり植物を置くなど、外の環境を感じる工夫が必要。
座ったときに外の景色が見られるような向きにソファを配置したり、外部からの視線が気にならない範囲でカーテンを開けることが望ましいです。ベランダに“縁側的”コーナーをつくるのもいいですね」
シニアにとっては、四季の移り変わりやその日の天気など、自然の変化を見たり感じることが脳へのよい刺激に。
今からやっておくべきPOINT
・パーソナルスペースをつくる
自分で好きに管理できる場所をつくることで、気持ちにもハリができ、お互いを尊重することもできる。
・外とのつながりをつくる
時間や季節の移り変わりを感じる部屋に。また、近隣の人とも交流できる仕組み(縁側など)も大切。
・家具・内装を変えるなら天然素材
木の家具や自然素材の寝具などは、心身に良い影響が。畳や、簡単に壁に貼れる天然木パネルも◎。
・バリアフリーにしすぎない
年をとっても身体の機能を衰えさせないためには、多少の不便があったほうが筋トレになってよい。
・「片付け」の定義を家族とすり合わせる
どんな状態を「片付いている」と認識するかを共有。