3月20日、ついに大谷翔平の今シーズンの幕が開いた。しかし、韓国で迎えた“ドジャースデビュー”はあまりにも波乱に満ちていた。
水原氏の電撃解雇、発覚した巨額の借金
「3月15日に韓国入りした大谷選手は、移動の際に真美子夫人とのツーショットを初公開したことで話題になりました。熱烈な歓迎を受けた大谷選手は20日のパドレスとの開幕戦に出場すると、日本ハム時代の先輩でもあるダルビッシュ有選手からヒットを放つなど、2安打1打点1盗塁の活躍。ドジャースも勝利し、新天地でいいスタートを切りました」(スポーツ紙記者、以下同)
ところがこの後、風雲急を告げる事態が起こった。
「大谷選手の通訳を務めていた水原一平氏が、違法なスポーツ賭博に関与していた疑惑をアメリカのメディアが報じると、ドジャースも水原氏との契約を解除したことを発表しました。アメリカでは、多くの州でスポーツ賭博が合法とされていますが、エンゼルスやドジャースが本拠地を置くカリフォルニア州では違法です」
通訳としてだけでなく、練習パートナーや運転手を務めるなど、献身的に大谷をサポートしてきた水原氏。そんな存在が、開幕戦を戦うためにアメリカからはるばるやってきた韓国で電撃解雇となった。
さらに衝撃的だったのは、水原氏が負っていた借金の額とお金の出どころ。
「現地メディアによると、水原氏は2021年からサッカーの国際試合やアメフト、バスケの試合などを対象に賭けを行っていたそうですが、野球賭博に関しては否定しています。違法賭博では後払いでも受け付けており、少なくとも450万ドル(約6億8000万円)もの借金を背負ったそう。水原氏は30万~50万ドル(約4500万〜7500万円)と高額な年俸をもらっていたようですが、借金は支払い可能な額を超え、大谷選手名義の口座から元締めとされる人物へ支払われていたといわれています」
アメリカのスポーツ専門のテレビ局『ESPN』によると、水原氏は当初、大谷が借金を肩代わりしたと説明したが、大谷の代理人は“巨額の窃盗”と否定。すると、水原氏も“大谷は知らなかった”と発言を撤回した。
水原氏は今後、どのような罰を受ける可能性があるのか。『弁護士法人・響』の徳原聖雨弁護士に聞いた。