佐藤製薬から販売されているドリンク剤『ユンケル』。新しいテレビCMが3月29日から放送開始。『世界でユンケル!』編としてメジャーリーガー6人が登場している。
「ユンケルは2001年、シアトル・マリナーズなどで活躍したイチローさんと広告契約を結んでいます。それから23年、現在もイチローさんとの契約が続いていますが、日本人メジャーリーガー6人を一気に起用したCMは初めて。イチローさんの起用は今後も続けながら、今回の新CMを通して、ユンケルがより一層、野球やメジャーリーグを応援しているというアピールをする狙いがあるようです」(スポーツ紙記者、以下同)
今回のCMに登場しているのは、山本由伸、千賀滉大、吉田正尚、菊池雄星、松井裕樹、そして昨年のWBCで侍ジャパンの一員として戦った日系二世のラーズ・ヌートバーの6人。しかし、日本人メジャーリーガーの顔ともいうべき大谷翔平の姿はなかった。
「大谷選手の通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博をしていたと報道され、3月21日にドジャースから解雇されたと発表されました。賭博で負けがかさんだ水原氏は多額の借金を背負い、その返済のために大谷選手名義の口座から送金したとされています。大谷選手は違法賭博への関与を否定し、送金されたお金に関しては、水原氏に“盗まれた”と説明しました」
この“一平騒動”が起こった直後で、かつドジャースのチームメートでもある山本がCMに起用されている状況だったため、ネット上では、
《ユンケルはMLBを応援するが大谷さんの写真がないのはなぜ?》
《例の事件で、大谷を入れてはいけないことか?》
《悪いのは一平なのに》
と、水原通訳の騒動の影響を疑う声もあった。
スポンサー契約に悪影響を与える可能性
「実は、大谷選手は製薬会社の興和が展開している『バンテリンコーワ』とスポンサー契約を2022年から結んでいます。バンテリンは鎮痛消炎薬で、ドリンク剤のユンケルとは商品のジャンルは違いますが、どちらも製薬会社という同じ業界です。
水原氏の騒動の影響について、アメリカ現地では“イメージを損ね、スポンサー契約に悪影響を与える可能性がある”という報道もありましたが、現状、日本では契約を打ち切ったという話は出ていません。水原氏の騒動というよりは、すでに大谷選手が同じ業界の他社と契約していたということが影響しているかもしれません」
新CMに大谷が不在であることについて、佐藤製薬に確認したところ、
「この6選手が良いと思い起用させていただきました。大谷選手のことを含め、選考段階についてはお答えができかねます」
という回答だった。
あらぬ憶測を生まないためにも、一刻も早く“一平騒動”が収束してほしい。