LINEヤフーが2023年に行ったアンケートで、男子中学生のなりたい職業ランキングに「ユーチューバー、Vチューバーなどの動画投稿者」が3位にランクイン。今、動画投稿者に憧れる中学生は多い。
3月中旬、チャンネル登録者15万人超えの元不登校ユーチューバー・ゆたぼん(15)が、
「“内申点”が足りず高校受験で不合格だった」と公表した。さらに「中学1~2年で学校に行っていなかった分の内申点」の影響があった、とも自己分析。
だが、もしかしたらユーチューバーとしての活動自体が入試で不利になったという可能性も─?
ネット上では、
《君の素行から「うちの高校に入ってほしく無い」と学校側も考えるだろう》《なにかあったら動画にして事を荒立てるYouTuberなんて関わりたく無いよ》という声が。実際のところはどうなのか、神奈川県で小学生から高校生まで教える塾経営者に聞いた。
「ボーダーラインに達していなかっただけ」
「YouTubeをやっていること自体で受験に不利になることはないと思います。配信している内容によっては多少、影響を受けるかもしれませんが合否に直接、関係はないでしょう。それよりも高校に入学して問題を起こさないか、3年間続けられる生徒なのかどうかが重視されると思います。
ゆたぼんの場合、合格のボーダーラインに達していなかっただけで、YouTubeをやっていたから不合格ということではないと思います。公立高校は受験制度的に内申点とテストで決めるので、よほど素行が悪くなければマイナス評価にはならないかなと考えます。私立高校に関してはテストの比重が大きいですけど、加えて素行でふるいにかけることもあるかと」
ゆたぼんが中学1年生から3年生の1学期まで学校に来ていなかったことが大きいのでは、という。
「不登校だと内申点は各教科でおそらく(5段階評価の)1か2とかになると思います。ゆたぼんが住んでいる沖縄県では中学1~2年時の内申点も入試に関わってくるので、テストで巻き返すのはかなり難しいです。ゆたぼんのように内申点が良くない場合、本番のテストだけのような私立高校のほうが合っていたでしょう」(同・塾経営者、以下同)
ゆたぼん同様に顔出ししている、チャンネル登録者数78万人超えのユーチューバー・ちいめろの長男で“小学生ホスト”として話題になった琉ちゃろはこの春、志望の高校に合格している。
「YouTubeの内容がよければ、むしろプラス評価にする私立高校も出てくることもあるかもしれません」
全日制高校以外の学び方も世の中にはあるという。
「通信制高校に通うという選択肢もあれば、高卒認定試験もありますし、大学にこだわらずにいろんなものを身につけていくというのも良いと思います」
人生は冒険という言葉を掲げているゆたぼん。型にはまらずにこれからも成長していけるか。