「動物虐待」とたびたび炎上のフジテレビ
番組では“やんちゃ”だと伝えられ、スタッフにも噛みついていたギン太郎。
「もしギン太郎くんが去勢手術をしていないのではあれば、去勢手術をしてあげるといいです。そして10歳ですがエネルギーがある犬なので、他の犬より散歩の時間を長くして、ストレスのないようにしてあげるとこのようなことは減ると思います。それでも難しい場合は、抗不安などのサプリメントや薬をあげるのもひとつの方法でしょう」
●「ドッキリでサルをタレントに飛びかからせる」(『ドッキリGP』)
●「九官鳥をホストクラブに放置」(『ほっといたらこうなった』)
●「サルの首に釣り糸を付けてタカと対決」(『ほこ×たて』。“ヤラセ”も発覚し、後に打ち切り)
上記の例のように、これまでも動物虐待だと批判され、炎上することがたびたびあったフジテレビ。他局も含めてではあるが、テレビ的な“面白さ”に動物が犠牲になることは少なくない。
「テレビ番組は、動物を笑いや話題づくりのための道具として使っていると感じます。最近、やっと保護犬や保護猫など、社会問題をめぐる話題も取り上げられてきて時代が変わってきたことを感じますが、おかしな企画はまだ多いです。テレビ局には、動物にも感情や苦痛を感じる能力があることをわかってほしいですし、動物について間違った知識や印象を持たせる扱い方もやめてほしいです。
撮影の裏には動物を貸す業者の存在があり、日頃どのような飼い方をされているかわからないという問題もあります。娯楽のために動物にストレスや恐怖を与えたくないと考える人は増えてきていますから、今後ますますそうした番組は批判を受けるはずです」(前出・『PEACE』東代表)
『さかがみ家』は、人間の身勝手な振る舞いの結果、保護された犬が多い。ギン太郎も捨て犬だ。行き場をなくし、殺処分となる犬が絶えない中、そのような犬を保護する活動自体は素晴らしいことのはず。しかし、そこでまた不幸な状況が繰り返されるようであっては……。