ロサンゼルス市から「ショウヘイ・オオタニ・デー」に制定された5月17日(現地)、リーグトップとなる13号ホームランを放った大谷翔平。開幕直後に起こった“一平ショック”も乗り越えたようだ。
「大谷選手の口座から約26億円を不正に送金し、銀行詐欺罪などの罪に問われている元通訳の水原一平被告が、日本時間5月15日にロサンゼルス連邦裁判所に出廷。形式的に無罪を主張しました。水原被告は罪を認める代わりに減刑される司法取引に合意しており、6月の罪状認否で起訴内容を認める見通しです」(スポーツ紙記者、以下同)
いくら大谷といえども、開幕当初はやはり騒動のダメージはあったようだ。
「大谷選手は騒動を振り返り“ちょっと睡眠が足りてないという日が続いていました”と告白しました。約10時間の睡眠を取る大谷選手にとって死活問題です。実際、開幕からホームランが出ない試合が続きました。ただ、“最近は時間にも余裕が出ている”と睡眠不足も解消され、好調が続いています」
大きな事件に巻き込まれながら、立ち直れたのは真美子夫人の存在が大きいのだろう。
「経験したことのない事情聴取を受けるなど、ストレスを感じることも多かったはず。そんなとき、隣に真美子さんがいるのは大きかったと思います。また、真美子さんも元バスケ選手ですから、結果が出ないときの気持ちは理解できますし、どのような接し方が適切なのか、わかるはず。元アスリートの真美子さんの存在は心強かったのでは」
アスリート夫婦のメリットとは
アスリート同士での結婚はどんなメリットがあるのか。長年、多くのアスリートを取材してきたスポーツライターの梅田香子さんに聞いた。
「大谷選手もそうですが、最近は食事もトレーニングのうちと考えるアスリートが多いです。アスリートが結婚相手であれば、常に栄養バランスを考えて食事をするということを詳しく説明しなくても理解してくれます。レスリング選手の山本聖子さんと結婚したダルビッシュ有選手の場合、聖子さんが家族の食事を作りますが、ダルビッシュ選手は栄養を考えた食事やサプリメントを別に取ることもあります。そうしたことができるのもアスリート同士で理解があるからでしょう」
一緒に汗を流すことも妻が元スポーツ選手なら可能。
「ダルビッシュ選手は自宅にトレーニング施設があるので、聖子さんと内容は違いますがトレーニングを一緒にしています。大谷選手は真美子さんが元バスケ選手なので、バスケを一緒にやるということも考えられます。一緒に身体を動かすこともそうですが、料理を手伝ったり、子どもができたら一緒に子育てをするなど、支え合って共存していく夫婦になることがいちばんですね」
お互いにリスペクトし合う。そんな夫婦ならこれまで以上の活躍が期待できそうだ。