心身を変えるきっかけになったヨガとの出合い。現在はヨガインストラクターとしても活動している
心身を変えるきっかけになったヨガとの出合い。現在はヨガインストラクターとしても活動している
【写真】さすが国民的美少女! 第二の後藤久美子と呼ばれていた10代の頃

 理想のタイプはと聞くと、「決断力があり、共感力があって、包容力があって……。いっぱい理想があるので、言い出したらエンドレスになりそう(笑)

 と、ハードルは高そうだ。

“じゃあ脱げますか? 濡れ場はどうですか?”と聞かれる

ただルックスへのこだわりはさほどなくて、それより惹かれるのは人間的な豊かさ。昔から一貫して変わらずあるのが包容力で、男性にはイニシアチブを取ってほしい。振り返ってみれば、20代のころから年上の方が好きでしたね。この人ならついていきたいと思える方、未熟な自分を大きく包み込んでくれる男性が私はうまくいく気がします

 芸能界に復帰して3年がたち、今の望みは「テレビドラマでもう一度お芝居すること」。昨年は宮藤官九郎監督の配信ドラマ『季節のない街』で14年ぶりに女優復帰を果たした。宮藤監督とのタッグは'03年以来となり、「感慨深かったですね」と語る。何がそれほど彼女を魅了するのか、女優の魅力とは何なのだろう。

自分を超えて表現できるところ。それに尽きますね。監督とのやりとりの中で、化学反応が起きる瞬間があって

 11歳で飛び込んだ芸能界。幾多の経験を積んだ今、目指す女優像があるという。

「若いころからいろいろな作品に出てきたけれど、“演技派・小田茜”と言われたことはなくて。今思えば、昔は中途半端な表現にとどまっていた気がします。さまざまな経験を経て、今にしかできない表現があると思う。そう言うと、“じゃあ脱げますか? 濡れ場はどうですか?”と聞かれるんですけど(笑)。

 私としては、脱がない形でも女優としての存在感を発揮するのは可能だと思っていて。かつて呼ばれたことのある“大根役者”を40代、50代では超えてみせたい。女優としてもう一度花を咲かせたいと思っています

取材・文/小野寺悦子

おだ・あかね 1978年、栃木県生まれ。11歳で第4回全日本国民的美少女コンテストのグランプリを受賞して芸能界入り。女優として活躍する中、結婚・出産を機に芸能活動を休止。離婚後、2022年に女優として再始動。インド政府公認ヨガ資格を取得し、ヨガインストラクターとしても活動中。