番組側の意図

「今回の企画は、『あぶない刑事』を知らない若者にも番組を見てもらうという番組側の意図があったのでしょうが、取り上げ方がまずかった。令和世代として呼ばれたタレントは、番組側に忖度して過激なコメントをした部分も少なからずあると思います。しかしその声を令和世代の総意かのように放送してしまっては、“自分は違う!”と声を上げたくなる若者も出てくると思います」

 今はSNS全盛の時代。それこそ昭和だったら、テレビを見ながら家族と一緒に文句を言って終わりだったかもしれないが、令和はそうはいかない。SNSに投稿された個人の違和感は共感を呼び、どんどん広まっていく。

 ちなみに、この企画が昭和世代にウケたかといえば、

《あんなのが令和の新常識ならば、時代遅れでも一向に構いません。》

《別に令和世代の若者に好かれたくて生きてるわけじゃないから絵文字は使うし、嫌ってもらって結構(絵文字)》

と、こちらもネガティブな意見が目立つ。

「終始、昭和世代が令和世代に小馬鹿にされる内容だったのだから無理もないと思います。『あぶない刑事』の俳優たちが目当てで番組を見ていた人は、がっかりの内容だったかもしれません」

 令和世代も昭和世代も、まとめて敵に回してしまったようだ。