陸上男子400メートル障害の日本記録保持者であるスポーツコメンテーターの為末大氏が5月20日、自身のX(旧Twitter)に、“多様性”に関する持論を展開。その中で、≪50歳以降で多様性理解のために一番おすすめなのは「20歳以上下の異性の友達を作る」だと思っています≫と投稿したのだが、SNSでは、“50歳以上のおじさんと友達になりたい若い女性なんていない”といった声が噴出し、「気持ち悪い」の大合唱に。
気持ち悪がられた理由
とある雑誌編集者は、為末氏がかつて行った恋愛相談の回答に、「今回の炎上発言を生んだ、やや危険な彼の思想を垣間見ることができる」と話す。
Xでは普段、スポーツに関する話題のほか、社会問題にも鋭く切り込んでいる為末氏。この日は、日本人と多様性というテーマに意見を述べていた。
《日本人が最も苦手な多様性は、性別でも国籍でも宗教でもなく、年齢だと思います。年上や年下と友達になれない。年齢によってどうしても態度を変えてしまう。この思い込みから逃れられなければ、少なくとも年齢の多様性は獲得できません。年齢が違う人の気持ちがわからないままです》
と述べ、それを克服するために、50歳以降の人に20歳以上下の異性の友達を作ることを推奨したのだ。
「為末氏が46歳の男性ということもあってか、おじさんが“多様性を理解したい”という自分の欲求のためだけに、若い女性に近づこうとする姿を思い浮かべた人は多く、“気持ち悪い”という声がSNSを飛び交うことになりました。おじさんによる若い女性へのセクハラがはびこる今の日本では、こうした反応が出てしまうのは致し方ないのでは」(芸能ライター)
SNSでは、過去、年上の男性から付きまとわれ、恐怖に震えたという経験談を語る女性も出現。たとえ下心は一切なかったとしても、20歳以上年上の男性から友達になりたいと言われ、喜んで応じる若い女性は「ほとんどいないのではないでしょうか」(前・同)。
そんな為末氏に関して、前出の雑誌編集者は、「もともと男女関係に対しても、相手の事情や感情より、自身の思いを優先させるタイプかもしれない」と指摘する。
「為末氏はかつて、ウェブメディア『プレジデントオンライン』の人生相談企画に回答者として登場していたんです。2015年9月掲載の≪人生で一度も女性とお付き合いしたことがありません≫という30代男性の相談にも回答しており、そこに気になる発言を見つけました」(前・同)