バラエティー番組に携わる放送作家は「計算づくでしょう」と納得の表情。

「キムタクたちが反論することに一切のメリットはなく、万一にも同じ“土俵”に上がればさらに“オモチャ”にされるのは目に見えている。

 粗品の動画視聴者はタブーにも切り込む舌鋒を痛快に感じ、過激発言がネットニュースなればファンやアンチを巻き込んで動画再生数も伸びていく。正直、今の彼は周囲に誰も止める人がいない“無双”状態だと思います」

もっとイジられなあかん人

ミキ亜生に公開説教された霜降り明星・粗品(YouTubeチャンネル『粗品のロケ』より)
ミキ亜生に公開説教された霜降り明星・粗品(YouTubeチャンネル『粗品のロケ』より)
【写真】粗品にもイジられた、「175cmの上川隆也より小さく見える」木村拓哉

 そんな暴君に対して、「昨今の粗品、えぇ? 何あれ。粗品が目に余るねぇ〜」と本人を前に公開説教をした芸人がいる。5月20日にYouTubeチャンネル『粗品のロケ』の動画に出演した、霜降り明星と同じ“第7世代”の「ミキ」亜生だ。

「1年目から変わってない」と数少ない理解者である亜生によって、「人格破綻者」「コミュ障」「世界観が強い陰キャラ」「病んでる」と、次々と素性が明かされては苦笑いを浮かべる“天才”芸人。

 そして、何時でも笑いを求められる立場に立たされていることに「しんどそう」「休まるところないやん」と汲み取りつつ、他人をイジる芸風にも注文をつけるのだった。

「もっとイジられなあかん人やねん」

 粗品の毒舌芸は「もっと自分をイジってほしい」との、構ってほしい気持ちの裏返しなのかもしれない。