食欲で地域の経済に貢献
ラーメンが好きなようで、ほかの店でも。
「夜7時くらいに自転車でやってきます。濃厚タンメンとから揚げご飯の『タンカラセット』が定番。夕方に部屋でちゃんこを食べてから、夜食として食べに来ているみたいです」(『茨城タンメン カミナリ』の店長)
中華料理店『きらく』は、二所ノ関親方の父親も通っていたという。
「昨年の夏、若手力士4人で自転車に乗ってランチに来ました。ネットの評判を見たそうです。ウチのメニューは量が多くて有名で、カツ丼、ラーメン、ニラレバを頼んでペロリと平らげる。普通の人なら1皿でお腹いっぱいになるけれど、すべて大盛りで注文して。私が“おばちゃんが生きているうちに横綱になってね!”と言ったら、照れながら“ハイッ!”って答えてくれて。まだサインは考えていないって言ってたけど、次に来たらお願いするわ」(店の女将)
その後も毎月のように通ってくるという。インドネシア人の女性店員によると、
「大の里さんとは、よく話しますよ。“たくさん食べるけれど、部屋で食べてないの?”と聞いたら“食べてきたよ、ちゃんこ”って。“帰ってから何するの?”と聞いたら“寝るー”とか。初場所の前に来たときに写真を頼んだら、変顔もしてくれました(笑)」
そして、この女性店員からは、こんなリクエストが。
「私をカノジョにしてほしい(笑)。でも私、結婚してるんだけどネ」
ほかにも部屋の近くにある焼き肉店、ハンバーグ店、回転寿司店などにも足を運ぶ。どの店も短い時間で大量に食べるので大歓迎。若手力士の食欲が、地域の経済に貢献しているようだ。