晴らすべき親方の悔しさ
阿見町役場は“祝優勝大の里”の垂れ幕を掲げている。
「これまで“阿見町”と言っても他県の人はわからなかったと思いますから、大の里さんの優勝は、ありがたいです。大の里さんには、2月の人口5万人突破記念イベントにも出席していただきました」(阿見町広報戦略室)
出身地の石川県でも祝福の声が沸騰。『津幡町大の里後援会』代表の長井恒輝さんは、子ども時代の大の里を指導していた。
「相撲教室で2年間コーチしていました。子どもらしい、おちゃめな子でしたよ。友達同士でわいわい遊んだりして、普通の小学生でした。小学生同士では練習にならないので、僕とか大人とぶつかり稽古していましたね。よく転ばされて泣いていましたが、そういった経験も強くなった要因かもしれません」
高校生のころに髪を切ってもらっていたのが、石川県にある『理容ヒロシ』。
「身体が大きくて威圧感はあるけど、丁寧な言葉遣いで礼儀正しい学生だなと思いました。髪を切り終わった後も“ありがとうございます”ってね。髷を結っちゃったから、もう髪に触れないのが寂しいね」(店主の六郷裕さん)
部屋のある阿見町でも、出身地の津幡町でも、愛されるまじめキャラなのだ。
「親方はモンゴル勢に対抗できる横綱と目されていましたが、ケガで休場が続いて引退。大の里が悔しさを晴らしてくれると期待されています」(前出・スポーツ紙記者)
たくさん稽古して、ランチで大食いすれば、きっと無敵の横綱になれる!