「国民のお母さんになりたい」
職種も歩んできた人生もまったく違う二人だったが、結婚した翌年には第一子を出産。夫婦仲は順調そのもののようだ。
「ウチは暗黙のルールとして、お互いの仕事に口出しをしないんです。例えば、ドラマでキスシーンがあっても、私からは何も言わないし、旦那も聞かないようにしています。お互いの仕事をよく知らないからこそ、詮索しないようにしています。
私も旦那も職業柄、多忙な時期もありますが、育児や家事もバランスよく分担できているのが夫婦円満の秘訣かもしれません。私が食事にこだわる分、夫に片付けをお願いしたり、私が子どもの面倒を見る分、夫には子どもを叱ってもらったり……。お互いができないところをうまく補完し合っているかなと思います。
子育てに関する悩みは尽きないですが、そういう時はママ友の中越典子さんや高橋真麻さんに相談しています。息子がいくらテレビやYouuTubeを観ていても注意できないことや、子供が風邪と引いた時の体調管理など、私からいろいろと相談に乗ってもらっていますね」
子育てで悩むことも多いが、それ以上に子供の成長を見届けるのは嬉しいと語る。
「息子は4歳になり、今が一番可愛い時期ですね。私が帰省した時も、息子を両親に預けて外出しようとしたら、『行かないで~』って甘えてきたりしてたまらないです。でもその後に『新幹線見に連れて行ってくれるならいいよ』って交渉してきて、なかなか計算高い息子だなと思ったり(笑)。
あと、息子は絶賛恋愛中なんです! あるとき息子が風邪で2週間ぐらい休んで、幼稚園に復帰した時に、好きな女の子に向かって『ずっと会いたかったよ』って言ったらしいんです。『そんな言葉どこで覚えてきたの』って思いましたが(笑)、どうやらその一言が効いて両思いになったみたいで、いまは毎日幼稚園の後にいつも遊んでいるんです」
子どもの成長とともに、橋本自身も40代の大台に差しかかっている。今後は二児の母として、どのようなキャリアを築いていくのか。
「私は女優業が一番好きなので、これからは“国民のお母さん”のようなキャッチコピーが付いたら嬉しいですね。憧れは松坂慶子さんのような女優です。今はまだ愛人のパブリックイメージが強いと思うのですが、徐々に演技の方でも存在感を示していけたらなと思います」
「愛人」「団地妻」といったイメージが定着してから早10年、今後は「国民のお母さん」を目指し、橋本は奮闘する!