韓国の人気男性歌手グループ防弾少年団(BTS)のメンバーJINに対して女性ファンが行った行為が問題となっている。
JINは6月12日に約1年半の兵役から戻り芸能界へと復帰した。翌13日にソウル市内でイベントを行い、1000人のファンを抱きしめるハグ会を行った。そこに参加した2人の女性がJINにキスをしようとしたため、JINが当惑する姿がネット上に拡散された。
韓国ではこの行為に別のファンが憤り、性暴行処罰法違反としてインターネットを通じて警察に告発し受理されたと報じられている。
BTSは日本でも人気の高いグループだ。そのため問題の行為を行った女性は日本人ではないかとも取り沙汰されている。
ネット上では《正直なところ、スタッフがその場で取り押さえるべきだったと思っています。そして日本人の可能性が高いことにガッカリしています》《告発されて当然です》といったファンの行き過ぎた行為をたしなめる声がある。
ハグはやり過ぎだったんじゃない?
一方で《ハグはやり過ぎだったんじゃない? こうなることちょっと予想できるし、その時の痛手は大きい》《当然「やる方もやる方」ではあるけど、ここまでの接触イベント計画した時点でここまで行き過ぎたファンがゼロだと考えているようであればお気楽だなと思う》と、イベント運営側の落ち度も指摘されており、賛否両論を引き起こしている。
セクハラ騒動として思い出されるのが昨年8月に起こったDJ SODAをめぐる事件だろう。経緯をスポーツ紙記者が振り返る。
「8月13日に大阪府で行われた音楽フェスイベントで、韓国人女性のインフルエンサーでもあるDJ SODAさんが公演中、複数の男性の観客から胸を触られるセクハラ被害にあったとネット上に告発したのです。これを受け、イベント運営会社が不同意わいせつと暴行の容疑で警察へ刑事告発を行いました」
その後、加害者が出頭。男女2人が不同意わいせつ容疑、男1人が暴行容疑で書類送検されるものちに不起訴となった。さらに、反省の態度を示していたためSODA側とは金銭賠償が発生しない形での和解が成立。運営会社からの刑事告発も取り下げられた。
DJ SODAのセクハラ事件は、日本のテレビのワイドショーで連日取り上げられるなど、大きな話題となったが、異なる流れもあったと前出のスポーツ紙記者は続ける。
「主にネット上ですが、DJ SODAさんが露出の多い服装だった点や、過去のSNSでのお騒がせ系の言動・行動が掘り起こされたのです。そこから“被害にあってもしょうがない”といった声や、それに対して“性暴力の正当化”と批判が巻き起こるなど大きな騒動となりました」
今回のケースもすでにさまざまな意見が飛び交っている。今後、どのような展開をたどるのかは気になるところだ。