テク3:お金を運用する

インフレや円安は今後も続く見込み。例えば物価が毎年3%ずつ上昇したら、100万円で買えた車が10年後には約134万円に。

 一方、長らく年0.001%に据え置かれていた大手銀行の普通預金金利は4月に0.02%に上がったもののまだまだ低く、物価上昇率に追いついていません。そこで、今あるお金を運用して普通預金より高い利回りで物価上昇分をカバーすることも一案です」(有田さん)

家計金融資産の構成比を確認すると、日本の現預金志向は依然として強いものの、個人保有の金融資産は過去最高に
家計金融資産の構成比を確認すると、日本の現預金志向は依然として強いものの、個人保有の金融資産は過去最高に
【写真】海外で人気! 日本人が使っていた中古品「ジャパニーズ中古」

 ただ資産運用は仕組みややり方がよくわからない、という声も多い。

「初心者におすすめなのは投資信託。値動きが違う複数の資産に分散して投資すれば、元本割れするリスクを下げることができます。

 毎月一定金額ずつ投資信託を購入する積み立て投資にすれば、何もしなくても値下がりしたときに多くの口数を購入でき、値上がりしたときには購入する口数を減らせますから、よりリスクを下げることができるはず」(有田さん)

 特に円安の今、狙い目なのはどんな商品なのだろう。

「外国の式や債券などを織り交ぜた投資信託です。百円や千円単位での積み立ても可能ですから、新NISAを利用して、まずは少額から始めてみては」(有田さん)

有田美津子さん●ファイナンシャルプランナー。家計や保険見直し、ライフプラン相談はもちろん、介護が必要になっても最後まで自分らしく住み続けるためのリフォームや、安心・安全に暮らせる住まいへの住み替え支援などにも力を入れている。
有田美津子さん●ファイナンシャルプランナー。家計や保険見直し、ライフプラン相談はもちろん、介護が必要になっても最後まで自分らしく住み続けるためのリフォームや、安心・安全に暮らせる住まいへの住み替え支援などにも力を入れている。

教えてくれたのは……有田美津子さん●ファイナンシャルプランナー。家計保険見直し、ライフプラン相談はもちろん、介護が必要になっても最後まで自分らしく住み続けるためのリフォームや、安心・安全に暮らせる住まいへの住み替え支援などにも力を入れている。


取材・文/中西美紀