蓮舫氏の舌鋒鋭い批判によって、立ち止まって考えるいい機会になったというわけだ。しかし、その舌鋒の鋭さこそが苦労の証しだと、ある女性国会議員が話す。
「政界は、まだまだ男性が中心ですから、さまざまな苦労があったはず。私も飲み会なんかで隣に座った男性議員から膝をなでられたりしたこともあれば、別の女性議員から“腰に手を回された”などと、セクハラを受けたとする話もよく聞きます。“あわよくば”を狙っているんでしょう。
また、女の敵は女ということもありますから、男性議員に取り入って、こちらの足を引っ張る人も少なくない。変な噂を流されたりね。“蓮舫は、あの男性議員といい仲だ”なんて噂を耳にしたこともありますよ。真偽は不明ですが、所詮は噂です」
そして、こう続ける。
「女性議員は政策能力に長けた人が、まだまだ少ない。ナメられることもしばしば。蓮舫さんは元来、勝ち気な人なのでしょうが、たくさん嫌な思いをして、より一層強くならざるを得なかったのだと思います。
あるとき国会で質問に立った女性の新人議員に“もっと勉強しなさいよ”と、蓮舫さんが鼻で笑いながら吐き捨てる場面を目撃しました。当時は嫌な人だなと感じましたが、今はご自身の苦しい経験を踏まえたうえでの、厳しい助言だったのではないかとも思います。その女性議員も“今は彼女に感謝している”と話していました」
勝利をつかめるか──。