2011年に放送されたドラマ『マルモのおきて』で大ブレイクし、国民的な子役となった福くんが、6月17日、20歳の誕生日にこれまでの人生を語ったフォトエッセイを発売した。
鈴木福が語る「両親の教え」
「ライターさんと編集担当さんに協力していただきながら、エッセイを作っていきました。特に気をつけたのは、僕が普段しないような言い回しを使わないこと。でも、伝えたつもりにならないように、できるだけ僕の言葉として伝わるようにしました」
“伝えたつもり”じゃなくて、“伝える”。フォトエッセイ内で語られている、両親の子育てのモットーだ。両親の教えがちゃんと彼の中で息づいているのだろう。福くんいわく、ド昭和な厳しい両親だという。
「小さいころから、ちゃんと怒られてました(笑)。でも親がちょっと怖いことって、子どもにとって大切なことだと思うんです」
子役時代も、しっかりと親に怒られていたようだ。
「最近は親があまり怒らないから、誰かに怒られるということに慣れてない子が多いって聞いて……もちろんそれが“良くない”って言ってしまうと良くないのかもしれないけど、僕は怒られることも大切だと思います。ダメなことをしたときに、自分の親が怒ってくれてよかったと僕は思っています」
どうしたら福くんのような真っすぐな子に育ちますか、という質問を本人に投げかけてみた。
「それは難しいですね(笑)。“その子がどんな子なのか”という部分がかなり大きいと思うので、一概には言えないですが、向き合って話す時間はやっぱり大切だと思います。
子どもがやりたいと言ったことは、ある程度やらせてあげたりだとか。“あれもダメ、これもダメ”じゃなくて、“どうやったらできるか?”という考え方で子どもと一緒に考えてあげてほしいなと思います。僕の両親はそうやって僕と話してくれていました」