苦手なホラー映画で 俳優としての顔を!

 アーティスト活動と並行して、待望の俳優業にも。熊切和嘉監督がメガホンを取った、韓国ホラー映画『神社』で主人公の男巫(神意を人々に伝える人)を演じる。

「実は、ホラー映画は見るのも苦手なジャンルで(苦笑)。でも、今回の映画のお話を聞いたときに楽しそうだと思って。新たな挑戦だし、なんとかスケジュールを調整できたので3週間くらいで撮影しました。韓国における巫堂の役だったのですが、巫堂とはちょっと違うイメージ。“こんな人いるのかな?”と思ったこともありましたが、熊切監督が“大丈夫”とおっしゃるので、お任せしました」

 男巫という望まない運命を背負って生まれた“ダークヒーロー”を彼がどう演じているのか楽しみだ。

 また、新人グループの育成プロジェクトも進行している。

「彼らを見ながら、自分が練習生だったころを思い出しますね。それと同時に、当時は気づくことができなかったのですが、見えないところでたくさんのスタッフが動いてくれているのが、いまはわかります。ただ、新人の子たちには、歌とパフォーマンスだけに集中して頑張ってほしい。そうできる環境をつくるために、立ち上げたばかりの会社を大きくする作業をしないといけない。僕も事務所のスタッフと一緒に力を尽くしています」

 少し厳しい表情になったJ-JUNに、アルバムが発売される6月は“ジューンブライドですね”と伝えると不思議そうな表情を浮かべる。

「知らなかったです。6月に結婚すると幸せになれるといわれているんですね。韓国だと“5月の花嫁”です。結婚についてどう考えているかなんて、悲しい質問しないでください。恋愛もできていないのに……。たぶん、いま恋愛したら、すぐにフラれちゃいます。僕が忙しすぎて。

 僕自身のアーティストや俳優の仕事が済んだら、今度は事務所関係の仕事をしないといけない。いま、一番頑張らないといけない時期だと思っているんです。今日をどう生きるかで、明日が変わるので。だから、彼女と過ごす時間はないですね。  マネージャーさんが結婚できない限り、僕も無理だと思います(隣でマネージャーが爆笑)。だから、ファンのみなさん安心してください(笑)」

「今日をどう生きるかで未来が変わっていく」

「20周年を実際に迎えるまでは、特に大きな変化はないだろうと思っていました。でも、最近はなかなか疲れが取れないし、シワが増えてきたようにも思うし……」

 言葉とは裏腹に、変わらぬビジュアルで話し始めたJ-JUN。昨年12月に(韓国)デビュー20周年を迎えた。

「過去にはいろいろなことがありました。でも、“あのとき、違う選択をすればよかった”と思うことはないですね。いまのすべての状況と環境に感謝しています。ただ、以前は相手を信じすぎてしまったなと反省していることはあります。というのは、当時は、置かれている状況が不安で、どうしたらいいのかわからず、相手に頼りきってしまった。そういう経験は僕だけじゃなくて、みなさんにもありますよね」