長谷部が解説した試合でまさかの立ち上がり

 長谷部は6月15日に行われた開幕戦のドイツ対スコットランドの解説を担当した。

「開幕数日前という急なオファーだったようですが、長谷部さんは快諾。今大会は長谷部さんが長年プレーし、“第2の故郷”とも語るドイツでの開催ということも大きかったでしょう」

 本田と同様にABEMAで配信される国際大会で初解説となった長谷部だが、これまた本田と同様に非常にウケている。

「配信開始当初は少し緊張している感じが伝わり、また長谷部さんは現地から、実況担当者ともう1人の解説者は日本からというリモートでの解説だったため、両者にどうしてもタイムラグがあり、初めての人にはやりづらい環境ともいえました。しかし、長谷部さんは口数はそれほど多くなかったですが、“ぶっちゃけ”トークも随所に出て、サッカーファンを中心に楽しんだ人も多かったと思います」

  試合開始からわずか2分、試合ではなく長谷部が動く。

「彼(ドイツ代表監督)とは一度、試合中に大ゲンカしたことあるんですけど……」

 試合中に大ゲンカ。長谷部がキャプテンを務めていた時代の日本代表では、まじめすぎるという意味の「長谷部かっ!」という言葉が、リスペクトを込めたネタ・ツッコミになっていた。そんなまじめさを学ぼうとした人が多かったのか彼の著書『心を整える』はベストセラーに。そんな心の整ったキャプテンらしからぬ(?)発言からスタートした。

「インタビューの様子などから長谷部さんはまじめなイメージが強いですが、わりと試合中は感情を出すことも少なくない選手。若いときはそれがさらに多かった。ただ、それを本人が解説者としてしゃべるとは思いませんでしたが(笑)」(前出・サッカーライター)