ちょっとのお湯は太陽の力で作る

食器洗いや掃除など、夏場でもお湯を使用したい場面はあるが、ガスに頼らずにぬるま湯を作る夏ならではの方法が。晴れた日の朝、バケツにくんだ水を直射日光に当てておくだけ。

「さすがにお風呂に使えるほどの温度や量は難しいかもしれませんが、食器洗いや洗濯、掃除など、適度なぬるま湯でいいなら、これでOK!実はお湯を沸かすには思った以上にガス代がかかります。地道に節約していくのもひとつの選択肢です」(伊藤さん)

家の中でも1人1本水筒を持ち歩くべし

外出時には当たり前になった水筒を家でも取り入れてみたら、これが思いのほか効果大。電気代削減だけでなく、いつでも冷たい飲み物がサッと飲めて、結露も出ないといいことずくめの光熱費削減術だ。

飲みたいと思うたびに冷蔵庫を開けなくていい分、庫内の温度を上げずに済むので余計な電気代を削減できます。また、夏場はコップに結露も出やすいですが、水筒ならイヤな結露に悩まされることもなく、一石二鳥です」(丸山さん)

お風呂の水量は最低レベルでOK

自動湯張りの量を変えていないなら、夏は見直すチャンス。身体を芯から温める必要もなく、短く済ませがちな暑い時季は水を減らしても問題なし。

「水量を最低ラインに設定してもほとんどのご家庭では浴槽の半分はお湯が入りますし、温める水が少ない分、使うガスも最小限に。例えば40℃でお風呂を沸かすとき、湯量を20L減らすと1回10円以上のガス代節約になるといわれています。温度も量も、足りないと思ったときに都度調整すれば、ガスのムダを防げます」(丸山さん)

夏場は浴槽のお湯が少なくても十分!湯張りの設定を見直して ※写真はイメージです
夏場は浴槽のお湯が少なくても十分!湯張りの設定を見直して ※写真はイメージです

教えてくれたのは……

丸山晴美さん節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー。節約や貯金、運用方法など、お金にまつわる著書多数。監修を務めた『知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本』(宝島社)も昨年10月に発売された。

伊藤江里子さん●「ハナマルキャリア総合研究所」講師・カウンセラー。金融商品を取り扱わないファイナンシャルプランナーとして、ライフプランに合ったお金の相談実績多数。女性を対象にした講座の講師としても人気を集める。

安部智香さん●「安部智香ファイナンシャルプランニングオフィス」代表・ファイナンシャルプランナー。お金にまつわる個別相談・執筆業に加え、セミナー講師としても活躍中。著書に『幸せなお金持ちになるマネーレッスン♪』(パブラボ)などがある。


取材・文/オフィス三銃士