76歳という年齢を考慮して休養を求める声も上がったが、カミラ王妃は短期間の海外ホリデーを取った後は、現在も休むことなく公務に邁進している。母・ダイアナ妃を今でも深く愛するウィリアム皇太子も今では義理の母を「王妃」と認め、共に公務に励んでいる。
王室評論家の間では、チャールズ国王がダイアナ妃ではなくカミラ夫人を選んだ最大の理由について、カミラ夫人の「決して夫より目立とうとせず、王族としての職務を忠実に行っていく安定性と実用性にあった」とする声もある。
「国を守る勇敢な女王」となったカミラ王妃の未来
6月22日から天皇皇后両陛下を国賓としてイギリスに迎えたほどの回復を見せているチャールズ国王ではあるが、今後もがん治療は続き、さらにはキャサリン皇太子妃の公務復帰もまだ先が見えない。イギリス王室の未曽有の危機は当面続くだろう。
ダイアナ妃を愛する国民からの厳しい非難の目もおそらく生涯消えることはない。しかし、もうすでにカミラ王妃の逆転劇の続きは単なる大衆の興味関心事に留まらないところまで来ている。
「イギリスで最も嫌われた女性」から「国を守る勇敢な女王」になったカミラ王妃の一挙手一投足が、今後のイギリス王室の存続すら左右する事態になっている。それほどの責務が7月17日に77歳を迎える逆転の女王の双肩に重くのしかかっていることは間違いない。